散歩の途中で寄ってみたのが、「活版Tokyo, 2017」。活版印刷に対するブームは一時的なものではないけれど、自分的に盛り上がっていることの一つに違いはない。
友人は知っていたようだけれど、私にはとてもとても懐かしい人が出店していた。忘れられているかと思ったけれど、覚えていてくれたらしく、ありがたいかぎり。
今後の活躍、期待しています。
散歩の途中で寄ってみたのが、「活版Tokyo, 2017」。活版印刷に対するブームは一時的なものではないけれど、自分的に盛り上がっていることの一つに違いはない。
友人は知っていたようだけれど、私にはとてもとても懐かしい人が出店していた。忘れられているかと思ったけれど、覚えていてくれたらしく、ありがたいかぎり。
今後の活躍、期待しています。
三連休の日曜日、友人と都内をふらふら。当初、上野に行こうと言っていたのだけれど、やっぱり気が変わって、まずはBunkamuraのザ・ミュージアムの「ベルギー奇想の系譜」をのぞいてみた。
幻想的というか、ちょっとユーモラスというか、まぁ不思議な作品のオンパレード。といっても、暗示された内容は奥が深くて、夢に出てきそうな雰囲気だったりする。
逆さ吊りの骸骨の頭がティンパニーを叩くというシニカルなんだか馬鹿っぽいのかよくわからない作品が友人も私もとても好きだった。
これまで知らなかった作家を見つけたり、マグリットの世界観を見直したり、と私的には新発見もけっこうあったりした。
絵画鑑賞の第二試合はParco Museumの「北斎展」。冨嶽三十六景に影響を受けたというエッフェル塔三十六景を眺めてみようという次第。お馴染みの作品が並ぶ中、「凱風快晴」の青擦りというのを初めて見た(記憶にないだけかも知れないけれど)。浮世絵ならではの別バージョンもけっこう素敵。
エッフェル塔三十六景は少ない色数をうまく使ってきれいに仕上がっていた。ノートルダム大聖堂から望むエッフェル塔の構図と似たような写真を私も撮影していたりして、まぁそうだよねと納得してみたり。
寄り道したりしながらふらついたあとはベトナム料理でしめた。気候的にはほとんど同じなハノイを思い出しながら、牛肉のフォーを楽しんだ。
暑い中、よく歩いた日曜日でした。
『活版印刷三日月堂』に取り上げられていた、あまんきみこの本を読んでみた。姪への手みやげにしてみようというたくらみ。
ものを覚えるのがあまり得意ではない私だけれど、『白いぼうし』のことはしっかり記憶されているようだ。
「これは、レモンのにおいですか?」
「いいえ、夏みかんですよ。」
「よかったね。」
「よかったよ。」
話の内容はあいまいだったけれど、この会話を鮮明に覚えているのは、そのとき何かあったからかもしれない。って、それが何かは覚えていないのだけれど。
『ふかふかウサギ』を読み直したときにも思ったけれど、断片的とはいいながらもずいぶん昔に読んだ本の一節を覚えているというのは我ながら興味深い。
さて、姪は読んでくれるかしら。
都議選挙で外に出たので、国立西洋美術館に寄り道してアルチンボルドの絵を観てみた。ハプスブルク家にゆかりがあったりするのか。不思議な世界を支える基本がすごいのだな。ダ・ヴィンチの素描なんかもあって、イタリア芸術の奥深さに触れられた気がする。
寄せ絵といえば国芳を思い出すのだけれど、洒落っ気に関しては共通することが多いのかもしれない。
企画展を楽しんだあとは常設ものんびり眺めるというのが国立西洋美術館のコースなのだけれど、私のお気に入りのいくつかは外されていた。かなり変わった気がしたので、係員さんに聞いてみたところ、少しづつ変えているとのこと。友人のお気に入りである「嘆きの聖母」はお出かけ中だとか。常設の構成を再確認するのも美術館散歩の楽しみ方なのだな。
本日の第2試合は三菱一号館の近くにある出光美術館の「水墨の風」展。「長谷川等伯と雪舟」とあるけれど、水墨画入門的なラインアップだった。室町時代から江戸時代に至る水墨画の変遷を学習する。今日はモノトーンな一日である。
これまでさらっと観ることが多かったのだけれど、今日は屏風絵をじっくり眺めてみた。なるほど、そういうことか、と私なりに新発見ができた気がする。等伯の「竹鶴図屏風」というがとても素敵。
こちらも混雑するほどでもなく、気ままに気に入った作品と向き合うことができた。骨董好きっぽい年配な人が多かったけれど、手をつないでいる仲睦まじい様子に憧れてみたり、ちょっとダミ声のおじ様たちの「このしょうじょうがいいやね」といった会話に江戸の粋を感じてみたり。
家でぼんやりしている気にならなかったので、三菱一号館美術館の「レオナルド×ミケランジェロ」展をのぞいてみた。
素描が中心だけれども、そこはダ・ヴィンチとミケランジェロ、見応え十分なのだった。フィレンツェのウフィツィ美術館から来ている作品もあって、あまり間をおかずに再会できてちょっとうれしかったり。一方で、システィーナ礼拝堂のミケランジェロの『最後の審判』の複製画を眺めながら、友人はこれのオリジナルに触れたのだなとちょっと羨ましい気分になった。ローマ、ヴァチカンに行ってみたいものだ。
ダ・ヴィンチの手稿はファクシミリ版しかなくて、まぁ仕方がないのだろうけど、やっぱり本物に触れてみたい。
それほど人も多くなくて、ゆっくり眺められたのが何よりよかった。