中銀カプセルタワービル公開日

ニュースで興味を持ったので、社会見学好きな友人に声をかけて「中銀カプセルタワービル」の公開日に足を運んでみた。黒川紀章設計の有名なビル、その前を通ったことは何回かあったので、実際のカプセルを見学できるとなれば行かずにはいられない。

築45年ほど経過していること、ツインタワーの構造になっていること、コンテナトラックで運べる規格になっていること、25年ほどでカプセルの交換を計画していたが諸般の事情でそのまま今日に至っていること、などなど、興味深い話をたくさん聞かせてもらった。友人と同い年だそうで、築年数が話題になるたびに自分のことを言われているようで複雑な気持ちになった、という感想をあとで聞き、笑ってしまった。

もともと住居というより、仕事場とかセカンドハウスとしての利用が考えられていたそうで、住居として住むにはミニマリストになる必要があるとか。雑多なガラクタに囲まれて生活している私にはなかなか難しい物件だけれど、仕事場として使うとすればかなり魅力的な雰囲気。

土砂降りの雨のおかげで雨漏りの様子もわかったりして、とても楽しく勉強になった時間を過ごしたのだった。

 

ばらばらと写真を貼り付けておこう。

 

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北斎とジャポニズム/国立西洋美術館

北斎つながりで国立西洋美術館にも足を運んでみた。北斎の存在が西洋絵画にいかにインパクトを与えたか、とちょっと強引なところもあった気もするが、絵画やら食器やらがてんこ盛りの展覧会。

1点1点北斎漫画とか浮世絵との比較があって、これを作った学芸員は楽しかっただろうなという雰囲気。運慶さんとか怖い絵ほどではないのだろうけれど、すごい人出。ガレとかがお目当っぽいおじさま、おばさまにときどきプンスカしながらも、けっこう楽しみながら眺めていた。

モネとの距離が近すぎなのがちょっと残念。モネとかセザンヌが好きなんだろうという人たちは、やっぱり遠くから見つめていて、やっぱりそうですよねと思っていた。

 

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常設の内容がこの前来たときからさらに変わっていて、新展示な作品なんかもそこそこある。友人のお気に入りの「嘆きの聖母」も帰ってきていた。心の中でおかえりなさいと呟いた。私のお気に入りのコローの作品も復活していて、しばらく眺めてみたり。

 

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第2試合もとても充実した内容なのだった。

富嶽三十六景/太田記念美術館

お休みをいただいたので、終わる前に見ておこうと太田記念美術館に足を運んでみた。

富嶽三十六景は別な美術館でも眺めたことがあるのだけれど、ここのコレクションは刷りの状態がとてもよい気がする。北斎だけあって、平日だというのにかなりの人出で驚いた。

 

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私的には一度じっくり眺めてみたかった「吉原格子先之図」に魅入られてみたり。宮崎あおい、じゃなくて、葛飾応為の作品は素晴らしいかも。絵葉書を買ってみたけど、印刷であの感じを出すのは難しいだろうな。いやいや、素敵でした。

 

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TeXなメモ書き

あちこちに書き散らして忘れるので、自分のためにまとめておく。

目次とか章タイトルのノンブル

jsbook.clsのここにある。ヘッダーとかフッターを上書きしても意図しない出力があるときはここを見てみる。

\def\@evenhead{%
  \if@mparswitch \hss \fi
  %\hbox to \fullwidth{\textbf{\thepage}\hfil}%
  \hbox to \fullwidth{
    %\textbf{\thepage}
  \hfil}%
  \if@mparswitch\else \hss \fi}%
\def\@oddhead{%
  %\hbox to \fullwidth{\hfil\textbf{\thepage}}\hss}}
  \hbox to \fullwidth{\hfil
    %\textbf{\thepage}
  }\hss}}
pandocのおまじない

pandocでMarkdownからTeXを作る。

pandoc in.md --chapters -o out.tex
-V documentclass=ltjarticle
--latex-engine=lualatex
--listings

--chapters:Chapterから始める

--listings:listingを反映する

強調

jsbook.clsを使っているとき、和文:ゴシック体、欧文:セリフ体の組み合わせにする。

\sfffamily, \textsf
listingと見出し

見出し直後にlistingがあると行間が狂う。見出しとlistingの間にネームがあるときには問題は起こらない。

見出しの行どりを保つには、直後のlistingを枠で囲む。

\section{見出し}\label{見出し}

\begin{mdframed}[
  linewidth=0,
]
\begin{lstlisting}[
  language=C++,
  aboveskip=0.0zw,
  belowskip=-1.0zw,
  xleftmargin=0.0zw
]
Hello.
\end{lstlisting}
\end{mdframed}

ここでlistingの再定義をするには、\lstnewenvironmentを使う必要がある。

\lstnewenvironment{newlisting}
  {\lstset{
      language=C++,
      aboveskip=0.0zw,
      belowskip=-1.0zw,
      xleftmargin=0.0zw
  }}
  {}

こちらを参照。

qiita.com

と、こんな面倒なことをしなくてもよさげ。

\bgroup, \egroupでくくればよい。

といっても、Listingの再設定は必要かも。

listingとlstinline

Markdownの`code`の指定は、pandocを通すと、

\lstinline!code!

と変換される(デフォルト)。

\lstinlineの設定は、\lstsetが反映される。

本文中でリストの折り返しが出てくるときの指定は

breaklines=true or false

でコントロールできる。と言っても、次の行に送られる(折り返される)場所の確認が必要。


参考:この本を底本にしながら学習中。

[改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門

[改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門

 

参考:

CTAN: The Comprehensive \TeX Archive Network

CTAN: Comprehensive TeX Archive Network

 

 

数式表現の実験

さまざまな数式表現の実験。

{a}スカラー

{\boldsymbol a}:ベクトル

{a_i}:ベクトル{\boldsymbol a}{i}番目の要素

{a_{-i}}{i}番目の要素以外のベクトル{\boldsymbol a}の全要素

{\boldsymbol x} = \begin{bmatrix}x_1 \cr x_2 \cr \vdots \cr x_n\end{bmatrix}

{\boldsymbol A}:行列

{A_{i, j}}:行列{\boldsymbol A}{i}{j}列の要素

{\boldsymbol A_{i, :}}:行列{\boldsymbol A}の行{i}

{\boldsymbol A_{:, i}}:行列{\boldsymbol A}の列{i}

{\boldsymbol I}_nnn列の単位行列

\rm{diag}({\boldsymbol a}):対角要素が{\boldsymbol a}で与えられる対角行列

{\boldsymbol A}^{\top}:行列{\boldsymbol A}の転置行列

\textsf{A}テンソル

\mathit{A}_{i, j, k}3\rm{D}テンソル\textsf{A}の要素(i, j, k)

\rm{a}スカラーの確率変数

\bf{a}:ベクトル値の確率変数

\bf{A}:行列値の確率変数

\Bbb A:集合

\Bbb R:実数の集合

\{0, 1, \ldots, n\}:0からnまでのすべての整数からなる集合

\cal{G}:グラフ

\displaystyle \frac{dy} {dx}yxに関する微分

\displaystyle \frac{\partial y} {\partial x}yxに関する偏微分

\nabla_{\boldsymbol x} yy\boldsymbol xに関する勾配

\displaystyle \int_{\Bbb S} f(\boldsymbol x) d\boldsymbol x:集合{\Bbb S}における\boldsymbol xに関する定積分


ここを参照。

\TeX Commands available in MathJax

http://www.onemathematicalcat.org/MathJaxDocumentation/TeXSyntax.htm 

運慶/東京国立博物館

仕事の区切りがよかったので、トーハクに見仏に行ってきた。混雑していそうな展示は金曜日の夜に限る。

興福寺の中金堂再建記念で集められた運慶の作品たちは見ごたえ十分。言うまでもない。興福寺でお目にかかったことがありそうな人たちから、初めてな人たちまで、比較的空いていた会場をふらつきながらのんびり見仏させていただいた。東大寺の重源上人座像というのが素晴らしくて、鋭い視線に射すくめられてみたり。二か所に分かれて保管されている十二神将辰年な人が格好いいと思ってみたり。

見仏はやっぱり楽しい。

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『博士と狂人』

大先輩から「ぜひ読みなさい」と紹介された本。OED (Oxford English Dictionary) がいかに誕生したのかという話なんだけれど、小説のようなドラマチックな展開で驚いた。

大英博物館に代表されるように「そうと決めたら徹底的に集める」というのが私的なイギリス人観なんだけれど、その精神は辞書の編纂にもいかんなく発揮されている。しかも、それを支えた重要な人物の一人が社会から強制的に隔離されていたという。

OEDの更新は今も続けられているということだが、最初の一歩の壮絶な裏話はまったく知らなかった。日ごろお世話になることも多いOED。これからも大切に使わせていただこう。

 

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