『ギャラリーフェイク』Vol. 34

書店店頭で見つけたので買ってみた。ずいぶんお久しぶりなんだけど、やっぱりおもしろい。もともと漫画雑誌を買う習慣がない人なので、この話が続いていたことも知らなかったし、amazonが勧めてくれることもなかった。書店散策は重要だな。

さしたる知識もないわりには美術館で絵画を眺めるのが好きになった理由の一つが、このシリーズだったりする。引っ越しのときに処分してしまったのだけれど、最初から読み直してみようかしらね。

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無題

私のことをコミュ障と呼ぶ人がいる。一方で、私のことを聞き上手と呼ぶ人もいる。なんだなよくわからないけれど、要するに私は「普通ではない」らしい。

基本的に私が自分から話しかけることはあまりないし、他人の評価をほどほどにしか気にしないので(ときにはかなり気にすることもあるけれど)、愛想のよい人からすれば何を考えているかわからないということになるのだろう。

私は人間が嫌いなわけではないし、わからないことは素直にわからないと言うようにしている。したがって、他人の話には注意深く耳を傾けるようにはしている。表現が苦手なので、反応がとんちんかんなことも多いとは思うけれど。

苦手なのは、一方的に反応を要求されることと、お前はこうだと決めつけられることだ。うるさいな、と思う。勝手な評価を押し付けられるのはお断りである。

まぁ、そういうとき私は言葉を出せなくなり、極端に無愛想になるのは少し申し訳ないと思うけれども、私の性格なのでしかたがない。精神的な喫水を越えるとキレちゃうこともあるわけだけど、本意ではないということは誰も理解してくれない。まあ、そりゃそうだろうけど。

お前との会話にどれだけ譲歩していると思うのだ、という指摘を受けて、ここのところずっと考えているのだけれど、ではこちらが譲歩していないとでもいうのかと反論すれば火に油になるのは必定なので、批判は甘んじて受け入れよう。

といっても、ともかく自己主張を繰り返す人が私の周りにはなんと多いことか。私だって聞くばかりではなく、おしゃべりしたいこともあるのだけどな。

『新訳 ハムレット』

課題図書の『かもめ』を読んで、久しぶりに読み直してみたくなった。チェーホフが新訳だったので、シェークスピアもまずは新訳を選んでみた。野村萬斎が演じるにあたって翻訳されたもの。一語一語吟味されているのがよくわかる。

私のハムレットデビューは小学六年のとき、江守徹の舞台をテレビで観たときだった。以来、何度か脚本を読んでみたり、学生時代に片岡孝夫版の舞台を観てみたりと、それなりに読み込んできているはず。オフィーリアというと、片岡版の太地喜和子が私の決定的なキャスティングだったりする。懐かしい思い出である。

改めて読み直してみると、前回読んだときよりも少し知識が補完されていて、あーそういうことだったのかというのをいくつか見つけた。

「かもめ」も「ハムレット」も評価の高い訳者の本を入手したので、そちらでも読み直してみましょ。

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海洋情報資料館/海上保安庁

上野が不完全燃焼だったので、一度行ってみようと思っていたお台場にある海上保安庁の海洋情報資料館まで足を伸ばした。

テレコムセンターの裏手にあるこの資料館、かなりマニアックな施設にもかかわらず、私以外の来館者いたりしてちょっと驚いた。職員の一人が説明についてくれて、とても勉強になった。なかなかお目にかかることのない海図に興味が出てきた。

地図というと伊能忠敬の精度の高いものが有名だけど、近代日本の海図の歴史はペリー来航あたりくらいになるそうだ。銅版から亜鉛版、そい石版という流れがあるのだというのもとても興味深い。

私のお目当ては、日本の情報処理遺産でもある潮候推算機だったりした。水位の正確な把握は接岸した船舶を係留する縄の調整などに重要なんだとか。説明を聞かなかったら、外見を見て感心しただけかもしれない。

楽しくて勉強になるところでした。

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世界を変えた書物/上野の森美術館

気になっていた上野の森美術館の「世界を変えた書物」に足を運んでみた。午前中に付けなくて大失敗。無料のこともあるのだろうけれど、三連休中日の日曜日の人出に圧倒され、本を眺める雰囲気ではなかった。大失敗。

コレクションを集めた本を持っているので、雰囲気だけで撤退してしまった。上野の森美術館は開館時間が遅くなることがないのがちょっと残念だったりする。

本棚の雰囲気はまあとてもフォトジェニックで、それだけでも経験できたのはよかった。

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