『戦争まで』

漠然と私なりに「戦後」というのを考え直してみなければと思っていたときに出合った本。 中学生、高校生とともに展開される講義録の形態なのだけれど、どんどん引き込まれていった。現代史について私の理解していることがなんと表層的なのだと思い知ったのは…

ほとけを支える 蓮華・霊獣・天部・邪鬼/根津美術館

お天気もよくないのに雑用で外出することになったので、根津美術館まで足を伸ばしてみた。ブラタモリの高野山を見て、仏教の何かを観たくなったという理由もあったけど。 仏教の世界観に欠かせない花や動物の視点から見てみるという企画。文殊菩薩の獅子と普…

月岡芳年/太田記念美術館

月が好きな友人に誘われて太田記念美術館の月岡芳年「月百姿」に足を運んでみた。昼の用事を済ませてから友人と合流したので、私は少し疲れ気味。卒塔婆に腰掛ける老婆というのがあったおかげで、そのあと「月百姿」の文字が「月百婆」に見えてしまい、ひと…

進化する不可能立体錯視/明治大学博物館

だまし絵を見に明治大学に足を運んでみた。いちおう私の母校だけれど、きれいになる前に卒業しているので、ずいぶん印象が違うのはしかたがない。 錯視というのは数理科学の領域になるのか。といっても、エッシャーが好きなこともあり、単純に作品を楽しんで…

ボストン美術館の至宝/東京都美術館

21時まで開館ということだったので、疲れ目を癒しに東京都美術館に足を運んでみた。 ボストン美術館って一度は行ってみたいところなのだけれど、今回はエジプト、東洋、西洋、現代美術と、ボストンに行った気になれる構成。ここの東洋コレクションはとても素…

Kappan Tokyo, 2017

散歩の途中で寄ってみたのが、「活版Tokyo, 2017」。活版印刷に対するブームは一時的なものではないけれど、自分的に盛り上がっていることの一つに違いはない。 友人は知っていたようだけれど、私にはとてもとても懐かしい人が出店していた。忘れられている…

ベルギー奇想の系譜/Bunkamura、北斎展/Parco Museum

三連休の日曜日、友人と都内をふらふら。当初、上野に行こうと言っていたのだけれど、やっぱり気が変わって、まずはBunkamuraのザ・ミュージアムの「ベルギー奇想の系譜」をのぞいてみた。 幻想的というか、ちょっとユーモラスというか、まぁ不思議な作品の…

『車のいろは空のいろ 白いぼうし』『ちいちゃんのかげおくり』

『活版印刷三日月堂』に取り上げられていた、あまんきみこの本を読んでみた。姪への手みやげにしてみようというたくらみ。 ものを覚えるのがあまり得意ではない私だけれど、『白いぼうし』のことはしっかり記憶されているようだ。 「これは、レモンのにおい…

『活版印刷三日月堂 海からの手紙』

『活版印刷三日月堂』の第2弾。宿題に飽きて気分転換で読み始めたら最後まで読んでしまった。 何度応募してもいつも外れる活版のワークショップがあったりするのだけど、次は参加したいという思いがますます強くなった。そういう時代だったら私は活版職工に…

アルチンボルド展/国立西洋美術館

都議選挙で外に出たので、国立西洋美術館に寄り道してアルチンボルドの絵を観てみた。ハプスブルク家にゆかりがあったりするのか。不思議な世界を支える基本がすごいのだな。ダ・ヴィンチの素描なんかもあって、イタリア芸術の奥深さに触れられた気がする。 …

水墨の風/出光美術館

本日の第2試合は三菱一号館の近くにある出光美術館の「水墨の風」展。「長谷川等伯と雪舟」とあるけれど、水墨画入門的なラインアップだった。室町時代から江戸時代に至る水墨画の変遷を学習する。今日はモノトーンな一日である。 これまでさらっと観ること…

レオナルド×ミケランジェロ/三菱一号館美術館

家でぼんやりしている気にならなかったので、三菱一号館美術館の「レオナルド×ミケランジェロ」展をのぞいてみた。 素描が中心だけれども、そこはダ・ヴィンチとミケランジェロ、見応え十分なのだった。フィレンツェのウフィツィ美術館から来ている作品もあ…

ショスタコーヴィッチと(マーラーな)シューベルト

読響のアンサンブルシリーズというのを聴いてきた。本日の題目はショスタコーヴィッチの室内交響曲と、マーラーの編曲によるシューベルトの「死と乙女」という組み合わせ。 ショスタコーヴィッチがいろんな楽器が旋律を回していく感じなのに対して、シューベ…

『活版印刷 三日月堂』と『Lugar Comn』

課題図書攻略に少し疲れたので、友人に教えてもらった『活版印刷 三日月堂』を読んでみた。ほしおさなえの本は『ヘビイチゴ・サナトリウム』を読んで以来なので、ずいぶん久しぶり。 友人の何人かは知っていると思うけれど、私は活版印刷に妙な執着をもって…

浅野武二の木版世界/府中市美術館

日比谷線でばったり遭遇したギャラリーの友人から招待券をいただいたので、府中市美術館までドライブしてみた。 名所絵から自由版画、晩年の作品まで、浅野武二の世界をのんびり楽しんだ。繊細、緻密な名所絵から抽象的な表現が確立されるまでの試行錯誤のプ…

奈良・西大寺展/三井記念美術館

友人と落ち合う前に見仏してみた。 なんか吉祥天萌えなひとであふれていた。もっと早く来れればよかったのだけれど。 奈良の西大寺にはまだ行ったことがなかったりして、またのんびりゆっくり散歩してみたいものだというのが本日の感想。人が多すぎでちょっ…

武富さんのお別れの会

先だって亡くなった日本ユニ・エージェンシーの武富義夫さんのお別れの会にお邪魔した。ユニにしろタトル・モリにしろ版権エージェンシーというのは直接かかわることが少ないのだけれど、日ごろとてもお世話になっていたりする。 私自身は直接お目にかかった…

聖書をいただいた

イスラエルを訪れたという不思議な友人からおみやげに聖書をいただいた。ヘブライ語英語バージョン。めくってもめくってもヘブライ語はわからない。 とりあえず、昨日のつながりでバベルの塔のくだりを開いてみた。ちっともわからない。 ヒンズー語とかアイ…

バベルの塔/東京都美術館

友人らと連れ立って東京都美術館で「バベルの塔」を見てきた。ブリューゲルの変態っぷり全開で楽しかった。ヒエロニムス・ボスにしろピーテル・ブリューゲルにしろ、どうするとあんな不思議な感覚をもてるのだろうか、とか考えながら眺めていた。 会場の入り…

エリック・カール展/世田谷美術館

出かける用事があったので、世田谷美術館に寄り道して「エリック・カール展」に足を運んでみた。『はらぺこあおむし』の原画を見てみたかった。お天気の週末、予想どおり子連れがたくさんきていて、走り回るやら泣きわめくやら、エリックさんが見たら喜ぶだ…

『アポリエール詩集』『三日間の幸福』

地元の若い知り合いから紹介された課題図書を読んでみた。と、当人はすっかり忘れていたようだけれど、どちらも人に言われなければ読まないタイプの本なのでけっこう楽しんでいた。 アポリエールって、シュールレアリスムという言葉の元祖な人なのか。感性の…

フィレンツェ: ガリレオ博物館

フィレンツェ最終日。ヴェネチアに移動する友人とともにガリレオ博物館に足を運んでみた。各種観測機器や天球儀などの天文関係に加えて、医療や科学技術に関連する展示物が素敵だった。 時間があればラファエロの絵をもう1回眺めてもいいかなと考えていたが…

フィレンツェ: メディチ家な雰囲気

ツーリストパスの時間切れを気にしながら、今日はメディチ家ゆかりの場所をいくつか巡ってみた。 最初に訪れたのはメディチ家礼拝堂というところ。ミケランジェロの痕跡がたくさん遺されている。ステンドグラスのように石を組み合わせた文様がメディチ家の財…

フィレンツェ: ヴェッキオ宮、ピッティ宮など

本日は『インフェルノ』にゆかりのヴェッキオ宮から探検をはじめる。個人的にはダ・ヴィンチの「アンギリアーニの戦い」が隠されているかもしれないという五百人広間の絵画の下で妄想してみたかったというのもある。 そのあと足を運んでみたのがピッティ宮。…

フィレンツェ: ウフィツィ美術館周辺

本日も早起きしてウフィツィ美術館に突撃する。噂には聞いていたけれど、開館時間直後にもかかわらず長蛇の列。ツーリストパスでショートカットできてよかった。 カラバッジョやティツィアーノ、ボッティチェリなど、東京で眺めたことのある作品のいくつかを…

『ビブリア古書堂の事件手帖 7』

ぼんやりしている時間に読んでいたら終わってしまった。馬車の蹄の音がBGMになったときもあってなんかいい気持ちになっていた。って、国が違うけれど。 たまたまシェークスピアを読み直したこともあって、すんなり読み通せた。本編は一段落だけど、スピンオ…

フィレンツェ: ドゥオーモ周辺

フィレンツェ2日目。 本日はフィレンツェの象徴といわれるドゥオーモ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ周辺をふらふらしていた。 ここの攻略はかなり面倒。 私たちはまず美術館の入場などに便利でお得な「フィレンツェカード」というツーリストパスを入手…

フィレンツェ: 到着

毎度おなじみなグループによる馬鹿者たちとの旅行。今回はイタリア、フィレンツェである。 毎度おなじみといっても、今回は友人の一人が先行していて、現地集合という新しい展開。 羽田からパリを経由してイタリアに向かう。 詳しく事情はわからないのだけれ…

『ヴェニスの商人の資本論』

課題図書読了。ちょっと方向が違うとも思いながらも関連図書などにも目を通しておいた。 うーむ。私は経済について何もわかっていないということがよくわかった。苦笑いされそうな素朴な疑問を読書家たちに投げることになりそう。 『ヴェニスの商人』は何回…

ミュシャ展/国立新美術館

友人たちと連れ立って六本木にミュシャを見に行ってみた。 人出は多かったけど、大きな「スラブ叙事詩」のおかげで比較的のんびり眺められた。もっと予習しておけば、その内容や世界観をもっと理解できたなという感じ。個人的には、「Slab 3, 汝の母国語で主…