活字

 <b>単純な脳、複雑な「私」</b>

単純な脳、複雑な「私」 池谷さんの脳に関する授業の記録。筆者自身がとても気に入っているとあとがきで述べているように,とても興味深く,楽しく読んだ。 脳に関する研究はとても進んでいるのだなと実感する。 自分の行動パターンについて,ほんの少しはわ…

 <b>神々の杜</b>

神々の杜 ちょっと見てといわれたので入手してみた写真集。 日本全国の神社を中心としたとても美しい写真がたくさん。何箇所か実際に足を運んだ場所もあったりするのだが,それぞれの場所の密度の濃い空気までもが切り取られている感じ。 ものを見ることが苦…

 <b>ゲノムと聖書</b>

ゲノムと聖書:科学者、〈神〉について考える 久しぶりに本の記録。科学と信仰に関する考察。筆者はリチャード・ドーキンスのような無神論者の対極に位置する人だったりする。 神の存在というものに対して私は弱い不可知論の立場をとることになるはず(要する…

 <b>幽談</b>

幽談 (幽BOOKS) これも旅先で読んでいた本。なんでこれを持ってくるかなぁとか自分に突っ込みを入れながら読了した。 『南極(人)』の真逆をいく怖いお話。 人の数は日常とあまり変わらないのに言葉がまったく異なるところで読んでいたので,自分の存在がどん…

 <b>立花隆 小林・益川理論の証明</b>

立花隆 小林・益川理論の証明 陰の主役Bファクトリーの腕力 旅先で読んでいた本。ノーベル賞を受賞した小林・益川理論とその証明に活躍した日本の加速器「Bファクトリー」のどきどきする解説書。 物理学の難しい話は本当に難しくて私にはよくわからないのだ…

 <b>南極(人)</b>

南極(人) 旅先で読み始めた本の1冊(移動時間とか待ち時間が多かったので,持っていた本をほとんど読んでしまった)。 パロディとナンセンスがいっぱいの本。そのくせ文芸とかミステリーとか出版社と呼ばれるところとかに対する強烈な皮肉が埋まっていたりし…

 <b>必携! 四国お遍路バイブル</b>

必携!四国お遍路バイブル (集英社新書) ちょっとした下調べのために読んでみた(ちょっと興味もあったのでちょうどいいタイミング)。お寺の紹介は実際に訪れたときに役立つ情報なので,めくる程度で終わらせてしまったけど。 四国八十八箇所の遍路旅のガイ…

 <b>情報と付き合うための本たち</b>

仕事が速くなる プロの整理術 情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス) こういった本を普段はあまり読まないのだけど,ちょっとした予習と調査のために読んでみた。その筋の大家(なのだそうだ)の著書にも手を…

 <b>ねこ耳少女の量子論</b>

ねこ耳少女の量子論~萌える最新物理学~ 量子とかひもとかいった言葉にちょっと頭を抱えていたときに紹介されていたので入手してみた(『元素周期 萌えて覚える化学の基本』というのも眺めてみるか悩んでいたり)。 いわゆる萌え本と呼ばれるのは避けてきたん…

 <b>ゲームの教科書</b>

ゲームの教科書(ちくまプリマー新書) ゲームってどうやって作るんですか,ゲーム製作者になるにはどうすればいいんですか,という本。新書サイズの本はあまり読まない(好きではない)私だが,限られたページ数の範囲で構成がよく練られているなと思った。…

 <b>社会科見学に行こう!</b>

社会科見学に行こう! 実家で読んだ本。素敵な企画である。 これまであちこち行ってみたかったんだけど,いつも思うばかりな私。フットワーク軽く動かなきゃねって感じ。 ちょっと残念なのは,それぞれの魅力がもう一つ伝わってこなかったこと。写真も文章も…

 <b>カラマーゾフの兄弟5</b>

カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) エピローグまで読み終わったので読了とする。 これで未完なんですね。おそれいりました。 難しいことは語れないけど,この本を読むと人が嫌いになるらしいよ,といつだったか教えてもらったよ…

 <b>カラマーゾフの兄弟4</b>

カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫) ここまで読んだ。 なるほど。 さて,結末はいかに。 若い感じだったし,そっち方面の人だと思ったので「ぐぐってください」と伝えたら「は?」という返事がきた。 あれ,通じないんだ……。やれやれ。 そっか。検索…

 <b>カラマーゾフの兄弟3</b>

カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫) ここまで読んだ。 時間かけ過ぎな気もするが,私の読書力ではこんなもの。 とりあえず,これほどの言葉を使える筆者に脱帽。 トーンダウンしちゃっているので仕事をさぼってしまった。 といっても,つけを払うのは…

 <b>食堂かたつむり</b>

食堂かたつむり 旅先で読んでいた本の2冊目。 『かもめ食堂』に人間関係とか成長とかそういったエッセンスを加えた感じのお話(って,映画は観たけど,原作は読んでいないわけだけど)。 そううまくはいくまいとか,突っ込むところが多い話だけど,そもそも…

 <b>日本浄土</b>

日本浄土 旅先で読んでいた本。 あちこちを旅している藤原さんが見た日本の風景。 若かりし藤原さんが触れた雑踏とか湿気とか,旅先の非日常の雰囲気のなかで読む日本の話はちょっと味わい深かった(私が感じたのはかけらにすぎないわけだけど)。 原風景と…

 <b>最新エジプト学 蘇る「王家の谷」</b>

最新エジプト学 蘇る「王家の谷」 ざざざざっと読んだ本。 自分のあいまいな記憶を少し整理できた気がする。 江戸時代末期に幕府の遣欧使節がエジプトを訪れていたとか,日本の考古学の草分けがエジプトにもかかわっていたとか,へぇ~って感じ。 エジプト。…

 <b>カラマーゾフの兄弟2</b>

カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫) 一息つけたので,ちょっと集中して2巻を読む。 ここまで読んだという記録。 台風な夜に友達に呼び出される。 音楽聴くから付き合えってことねと顔を出したら,中途半端な時間に放り出された……。 久しぶりに帰宅に…

 <b>源氏絵物語 本物の絵と声で楽しむ日本の古典</b>

源氏絵物語 本物の絵と声で楽しむ日本の古典 いただいた本。ありがたい。 朗読付きの源氏物語ビジュアルブック。冒頭でさえ記憶が怪しい私には,記憶を呼び起こすよい本になりそう。 まだ私が高校生だったとき,担任でもあった古典の先生の「源氏物語は平安…

 <b>サイバーペット/ウェブ生命情報論</b>

サイバーペット/ウェブ生命情報論 西垣さんが小説を書いていた。解説と評論までがワンセットになっていたりする。 タイトルから受ける印象とは違って,リアルとバーチャル,自然と人工,そして情報などに関する奥深い考察に基づく話だった。小説を読み終わ…

 <b>リサ・ランドール 異次元は存在する </b>

リサ・ランドール―異次元は存在する (NHK未来への提言) 『ワープする宇宙』に取り組むための助走をしてみた(ちょっと乗り遅れているわけだけど)。 5次元というのがおそらく存在するということがわかったような気がした(気がしているだけっぽいが)。 この…

 <b>誰がツタンカーメンを殺したか</b>

誰がツタンカーメンを殺したか ちょっとしたきっかけがあって読んでみた。ツタンカーメン暗殺説。 筆者が入手できたレントゲン写真を元に,ツタンカーメンの最後が推理される。といっても,写真だけではなくで,当時のエジプトの状況とか,別の面からの分析…

 <b>カラマーゾフの兄弟1</b>

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) 読んでおくべきだろうと決めてからだいぶ時間が経っているんだけど,読み始めてみた。 割り込みが入りそうだが,最後までたどりつく予定。 と,私の読書力では何時になることやら……。 とりあえず,ここまで読んだ…

 <b>Apollo 13</b>

Apollo 13, Level 2, Penguin Readers (Penguin Readers. Level 2) 訓練のために読んでみた本。Elementary Levelで,使われている単語の数は600 words。 Speed readingの訓練のつもりで読んでいたんだけど,ささっと読み流すとはいかなかった。 好きな映画で…

 <b>ペット・サウンズ</b>

ペット・サウンズ (新潮クレスト・ブックス) The Beach Boysの『Pet Sounds』の本。1枚のアルバムをテーマにこんなに書けるものなのかと感心する。私がラジオ少年だったころ,山下達郎がThe Beach Boysをよく取り上げていたと思うんだけど,その理由がわかる…

 <b>カツラ美容室別室</b>

カツラ美容室別室 書店で見つけて購入していた本。 淡々とした話。高円寺とか上野公園とか,私もよく知っている風景を思い浮かべながら淡々と読んだ。 ドラマティックな展開があるわけでもなく,何なんだろうという事件も起こらない,飲み屋で友達の話を聞い…

 <b>イエロー・マジック・オーケストラ</b>

イエロー・マジック・オーケストラ(第2版) 知人に紹介されてつい購入した本。YMOのおさらいができればいいやと読み始めたんだけど,それは大間違い。細野,坂本,高橋のそれぞれがどんなことを考えていたのか再認識することになった。こんなふうな関係で新し…

 <b>鹿男あをによし</b>

鹿男あをによし けっきょく映像で観ることはなかったんだけど,読んでみた。 鹿と鼠と狐のお話。前提知識なしで読んだのがよかったかも。あまり予想を裏切ってくれなかったんだけど,かなり楽しかった。ドラマを観てもよかったかも知れない。 三角縁神獣鏡ま…

 <b>現代の秘境は人間の"こころ"だ 芸術人類学</b>

爆笑問題のニッポンの教養 現代の秘境は人間の"こころ"だ 芸術人類学 番組を見たことはない(その時間に家にいない)のだけど,ちょっと気になって入手した本。 電車の中で一気に読了。新書サイズなのでそんなもの。 中沢新一さんの本は何冊か読んでいたりす…

 <b>ティファニーで朝食を</b>

ティファニーで朝食を 旅先で読んでいた本の3冊目。村上訳とくれば読んでみる。 ニューヨークの街並みを思い出しながら,カポーティの描く世界を楽しんだ。たしかに,オードリーではないかもしれないし,ではだれかといわれれば私の知っている人で該当する女…