<b>焼き鳥とキャビアと</b>

 学生時代の友達と新橋に焼き鳥を食べに行く。いつものお店。で,いつものようにニュー新橋ビルの洋酒の店に流れる。お互い,愚痴の言い合いになる予定だったが,それ以上に共通の趣味のクリアしていない課題に関して盛り上がる。あれはこうして,これはああしてという方針決定会議と化していた。
 思ったより早い時間に帰ることになったので,ついつい地元の呑み屋に引っかかる。運のいいことに,中東駐在となっている商社の知り合いが帰国していた。お土産に買ってきたというキャビアをごちそうになる。本物。うまかった。プリン体のことは気にしなくてもよいのかという警告を無視して,それなりの量をお腹に収めた。
 キャビアを肴に中東の話を聞く。なんか私の想像を超える笑い話ばかりだった。やっぱり,その国のことはテレビ,新聞などを通じて得る知識とは大きく異なる。機会があれば,自分の目で確かめてみたいものだ。