<b>タングステンおじさん</b>

タングステンおじさん―化学と過ごした私の少年時代

タングステンおじさん―化学と過ごした私の少年時代


 いわゆる文系の人間だが,小学校,中学校,高校と,私は理科の時間が大好きだった(教師との相性が悪く,物理は苦手だったんだけど)。これまでの授業の総復習という感じで楽しく読んだ。
 この本を読みながら,そういえば子供のころ,わくわくしながらいろいろな実験に取り組んでいたなぁと改めて思い出した。プリズムを使った分光なんて本当に好きだった。オリヴァー・サックスは,現在ではとても許されないような実験を平気でやっていたようで,うらやましい限り。仕事の関係で私の家にもちょっとした薬品とか貴金属が転がっていたわけで,こっそり実験しちゃえばよかった。