<b>天皇と東大(下)</b>

天皇と東大 大日本帝国の生と死 下

 やっと読了。集中して一気に読めればよかった。
 戦後教育どっぷり,平和ボケの私には理解できないことが多いわけだけど,今を考えるうえでこれまでの歴史をしっかり把握しておくことの重要さはよくわかった。
「無力感にとらわれて,何もしないで時代に押し流されたままで行くようになってしまったか,……」という記述があって,レベルや規模の違いはあっても,いまの自分(と周りの状況)そのものではないかと嫌になる。狂気沙汰が正気を追放するような,誤れる指導者に盲従するのはやっぱりよくない。といっても,そんな奴ばかりの声が大きくなっている気もする。
 歴史はそのばかばかしさを教えてくれていると思うのだが……。



 やっと1冊終わる。休む間もないけど。
 新技術はいち早く試してみたいタイプのくせに,諸般の事情により初CTPである。
 どうか,問題が起こりませんように。