アポロ11号で月に降りたニール・アームストロングの本。
月に人類が立ったことがあるということを知らない人がずいぶんいるとか。実際,アポロ計画に至る月ミッションはずいぶん昔のことで,そういうものかも知れない。といっても,人類は月に足跡を記したというのは事実なわけで,SFもいいけれど,どんなことがあったのかを知るのは大事なことかも。
月ミッションとか宇宙飛行士の本は何冊も読んでいるわけだけど(好きだし),アームストロングの本が出るというのはすごいこと(本人が口を開くわけがないって言われてたはずだし)。ライトスタッフ以降,アポロ13以前の事実がとってもおもしろい。
アポロ13号の本を読んだときにも思ったけど,この計画に携わる人たちはいたって冷静だ。11号の月着陸はとても危機的だったと認知していたが,実はそんなことはなかった(といっても,ヒューストンはやきもきしてたみたいだけど)。
立花隆さんの本に,スペースシャトルとアポロ計画では,搭乗員の精神状態がまったく違うとあったことを思い出す。地球軌道を回るシャトルでは,眼前に広がる地球に守られているという感じが強いとか。一方,地球軌道を離脱する月ミッションでは,まったく違った感じになるんだとか。
人間が再び月に向かう日が来るのはいつだかわからないけど,どんなことを思うのか体験してみたい気もする。