<b>Barcelona散歩:2日目</b>

 バルセロナ2日目。
 朝ごはんから戻ってきたら,部屋のドアが開け放たれ,なんだなんだと思ったら,ベッドメイクの最中だった。「こんなに早く戻ってくるとは思わなかった」というようなことを言っていたに違いないのだが,午前9時前にそれはないでしょう。ま,いいけど。
 なんかとっとと出かけろと背中を押された気がしたので,少しぼけっとしようと考えていたのだが,早々に身支度を整えて,昨日すかされたサグラダファミリアに向かった。
 これが大正解。オープン直後に中に入れた。人もそんなに多くなく,団体さんもほぼいない。のびのび,マイペースであっちこっちを探索した。ここに来る前に階段を使えと言われていた意味を理解し,狭い塔の内部をちょこちょこ歩き回る。どちらかのルートを選んで降りろと説明された気がしたが,途中の分岐を上ってみたりした。ダンジョン攻略の気分を満喫。
 足場が撤去されたとき,どんな空間になるんだろう。と,私が生きているあいだにこの目で見ることはないわけだけど,妄想するだけでも十分楽しい。これだけで,はるばるここまで来た目的は達成したといってよい。
 それなりの満足感を胸に,中世美術ではヨーロッパでも有数だというカタルーニャ美術館に向かう。
 が,やっぱり私であった。今日は月曜日。休みだった……。調べておかなきゃね。
 ってことは,と不安になりながらも,とりあえず近くのミロ美術館をのぞいてみたら,幸いにも開館していた。中世美術が現代美術になっちゃったけど,まぁいいや。それからゴンドラに乗ってお城までいって,地中海を眺めながら一休み。
 考えてみると,街の周辺ばかりを歩き回っており,繁華街っぽいとことに足を運んでないので,コロンブスの塔を眺めてみたり,メインストリートをふらふらしてみたり。行きたいところはあったわけだが,やっぱり道がわからなくなる。次はちゃんと地図を見ることにする。
 書店を見つけたので,吸い込まれる。マンガはなかったけど,“1001 DISCOS: Que Hay Que Escuchar Antes De Morir”というのを発見する。私のお土産はこれに決定。
 荷物が重くなってきたので撤退を決める。よせばいいのに,ついつい紙を握り締める私の悪い癖。



 明日はアテンドしてもらって,ちょっと郊外に足を延ばす予定。
 一人旅だとどうも手を抜いちゃうんだけど,それなりにちゃんとした食事もするつもり。