<b>鎌倉 - 散歩三昧の三連休一日目</b>

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 三連休初日。土曜日。思い立って坂東三十三観音の札所めぐりをすることにした。
 一番札所から鎌倉の四つのお寺に詣でてみようと考えてみたものの,案の定寝坊してお昼ちょっと前に出発。


 すいていればさほど遠くないし,余裕があれば五番札所くらいまではいけると思っていた。
 と,そううまくいくわけもなく,三連休初日の鎌倉はどこまでも続く渋滞。しかも,駐車できる場所も限られている。
 渋滞を耐え忍ぶのも修行なのだとわれながら意味不明な屁理屈をごねながら,一番札所である「杉本寺」にたどり着いたとき,時刻は午後3時になろうとしていた。
 杉本寺というところ,鎌倉最古のお寺さんだそうで,苔むした階段とか,薄暗い本堂の煙にいぶされた仏像の感じとか,その時間の流れを十分に味わえるところだった。本堂のそれぞれの仏像の前に「ここではこう唱えなさい」と掲示されているあたり,いかにも鎌倉という雰囲気(私にとってということだけど)。
 ゆっくり散策して,今日は上がりかなと考えながら駐車場に戻ると,管理人のおじさんたちから二番札所くらいは間に合うと声をかけていただく(今日の渋滞はひどいね,から始まったんだけど)。
 その言葉を信じて,渋滞の鎌倉路を我慢しながら二番札所「岩殿寺」に到着したのは午後4時をまわったくらい。このお寺は山の麓の住宅地の奥にある。観光客には興味なしって感じのところ。ここでいいのかしらと何度も不安になったけど,カーナビの指示は的確だった。
 朱印をもらいたかったら4時30分くらいまでかもしれないよ,と聞いていたので山の上の奥の院に詣でて,いそいそと本堂に足を運んでみたもののだれもいない。呼び鈴を何度か押したら,ちょっと機嫌悪そうにおばぁさんが顔を出してくれた。といっても,朱印をお願いするとささっと書いてくれた。杉本寺もこちらもどちらも達筆だなと見つめていたら「今日はここでおしまいだね」と優しく声をかけてくれた。「渋滞がなければ,四つくらいは簡単にまわれちゃうのにね」とこちらの魂胆はお見通しなのだった。お寺の縁起も少し聞かせてくれた。ありがたい。

坂東三十三観音:一番→二番,十四番

 さて,すべて巡れるかしら。


 渋谷で校正を受け取る約束なんかをしていて,あわてて引き返すと約束時間ぎりぎりに到着。
 休日の鎌倉はなめちゃいけなかったと,かなり反省。