久しぶりの京極夏彦。相変わらずのページ数に腰が引けていたんだけど,読み始めたら夢中になっていた。おもしろかった。
何かが欠けているとか,壊してしまえばよいという感覚って,胡乱な毎日を過ごしている私にはよくわかる。
面倒に巻き込まれるのが嫌なので,はいはい私が悪いですね。ごめんなさい。というのも日常的によくある話。
かといって,“こうしたい”と申し立てると,必ず“何かが足りない”と指摘される。
その割りに,ことあるごとに何かを生み出せと突っ込まれる。
この本の物語と私の日常には奇妙に同期するところがあって,私も狂っているのかもしれないなと,ちょっと怖くなった。
私の陰鬱な気分に同期するようにPCの調子が悪くなった。
昨日まで普通に動いていたのに。
私を取り巻く環境は何もかもがぎりぎりのところで危なっかしく保たれているのかも。
やれやれ。