ときどき夕飯を食べている居酒屋さんで紹介してもらった本。
恥ずかしながら,戦前の日本に三井,三菱をしのぐ商社があったということを知らなかった。製糖,造船,海運など,今日の日本の基盤に大きな影響を与えた商社が存在していたとは。不勉強であった。
司馬遼太郎的な大河ストーリーだったりして,史実を踏まえながら,家族のきずなとか恋愛とか,登場人物がとっても魅力的に描かれている。
組織のありかたとか,リーダーシップとか,いろいろ考えさせられるエピソードも興味深い。閉塞した組織でただくすぶっている私には耳が痛い(胸が痛い)内容だったりもする。
私に欠けているのは,飛び出してしまうだけの商才,それから熱意なのだろうな。私には私の目標があるわけで,ともかくできることを最大限がんばってみるくらいのことは考え続けていきたいもの。
その居酒屋さんで食事をしている(酒を飲んでいる)と,いつも気が付くと本とか英語の話をしているような。
類は友を呼ぶとはまさにこのことなのかも。