『博士と狂人』

大先輩から「ぜひ読みなさい」と紹介された本。OED (Oxford English Dictionary) がいかに誕生したのかという話なんだけれど、小説のようなドラマチックな展開で驚いた。

大英博物館に代表されるように「そうと決めたら徹底的に集める」というのが私的なイギリス人観なんだけれど、その精神は辞書の編纂にもいかんなく発揮されている。しかも、それを支えた重要な人物の一人が社会から強制的に隔離されていたという。

OEDの更新は今も続けられているということだが、最初の一歩の壮絶な裏話はまったく知らなかった。日ごろお世話になることも多いOED。これからも大切に使わせていただこう。

 

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