『サピエンス全史』

読もうかどうか考えていたところ、読書会で聞いた「〜らしい」というのに背中を押されて入手してみた。

訳者あとがきにあるほどは落ちなかったけれども、私なりにいろいろ目から鱗が落ちた本だった。実際、この本を読んでいるときに観た「2001年宇宙の旅」はこれまでとは違う視点で内容を考えたり、週末の散歩で足を運んだ見仏もいつもと違う見え方がした気がする。

個人的には、進化をこうとらえるのだなというのが新鮮だったりした。『銃・病原菌・鉄』を楽しく読んでいたりするので、なるほどーな感じ。時間に支配されている今日の私たち、というのもそうだよねと、頷いていた。時間というよりも、コンピュータのミリ秒単位のクロックに支配されていると思ったりもしたけれど。

最も印象に残ったのが、「科学は知識の革命ではなく、無知の革命だった」というところかも。あと、翻訳のなかでエジプトに関連する訳語で突っ込みどころがあったことを自分への記録として書いておこう。

とても興味深い、おもしろい本であったことは間違いないかしらね。

f:id:cassini:20181116010058j:image