『活版印刷三日月堂 空色の冊子』

日月堂の新刊が届いていたのでさっそく読んでみた。これまでのお話のプロローグを集めたような構成。最初から読み直してみたい雰囲気になっている。自分のことを反映しながら読んでしまうところもあったりして、なんかしみじみしてみたり。親不知の一本を抜歯して違和感やら腫れやらを気にしながらも、安静にしながらのんびり楽しく読んでいた。

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四国お城巡り:丸亀城

お城ハンティング2日目。高知の朝市などを横目に、香川県をめざす。といっても、本日ものんびりな出発となったわけだけど。

高知から高速に乗って四国を南北に縦断する高速道路を利用すると、あっという間に香川に着く。トンネルの多いルートなので旧道を使うととても時間がかかるのだろう。

宇和島城を歩いているときに「ここで音をあげると丸亀城なんて行けないよ」という声が聞こえてきたのだけれど、丸亀城があるのは丸亀市のど真ん中だったりして、ここって平城なんじゃないかという友人の感想に頷いていたりした。といっても、実際に現地に着くと、天守閣はかなり高所にあることがわかる。城内に入ってみると急坂が続いており、頂上の天守閣にたどり着くころには息が上がっていた。不規則な石段の宇和島城に対して急坂の丸亀城という感じ。築城する場所にはそれなりに意味があることがよくわかった気がする。


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例によって街歩きには興味のない友人のため、ナビの行き先を瀬戸大橋のたもとの道の駅にセット、したつもりが動き出してみると高松方面にまっしぐらとなった。高松なら骨付鳥の店があるという友人の指示に従って屋島に行き先を変更し、ちょっと遅めのの昼食をとる。と、実は以前来たことのあるうどんのお店のすぐ近所だったので、オーバーカロリーを承知でぶっかけうどんも堪能した。


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私的には行きたいところがたくさんあったのだけれど、天気も下り坂になったり、日曜日の高松市内が渋滞気味だったこともあってそのまま空港に直行した。

金曜日の最終便で松山に入り、翌日宇和島を抜けて高知に滞在し、丸亀から高松へ一気にドライブするというなんとも贅沢な週末。美味しいものはそれなりに食べたのでよしとしよう。

現存12天守のうち、すでに訪れたことのある松山城高知城に、宇和島城丸亀城が加わって、四国はクリア。友人とは青森の弘前城にも足を運んでいる。さて、次はどこへ行くと言い出すことやら。

四国お城巡り:宇和島城

現存12天守を訪れるという友人の趣味に同行して、金曜の最終便で松山に飛んだ。

松山城はすでに訪問済みなので、今回は宇和島城までドライブとなった。私の野望としては足摺岬に行きたかったのだけれど、おっとり出発だったため、宇和島到着はお昼前。

遠くから確認できたくらいで宇和島城天守閣は山の頂上にある。かなり急な石段を登ってみるのが私の性格なので、息を切らしながらも楽しく探索となった。


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友人といえば街歩きなどにはさほど興味がない様子であり、お昼ご飯に鯛めしを食べて早々に移動。宇和島から高知までののんびりドライブで本日の滞在先に到着。私の手配に間違いがあって焦ったけれども、なんとかなった。


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さて、今夜の夕飯は何にしようかしら。

印象派からその先へ/三菱一号館美術館

出かける用事があったので、丸の内の三菱一号館美術館まで足を伸ばしてみた。建材メーカーの吉野石膏によるフランス絵画のコレクション展。モネ、マネから、ルノワールピカソカンディンスキー、ミロ、シャガールまで、なんとも贅沢なラインアップで、すばらしいコレクションだと思った。

私的なブームであるコローから始まる構成で、いきなり目が離せなくなった。うすうす気が付いていたけれど、私がコローが気に入っている馬鹿馬鹿しいほど単純な理由を改めて認識してみた。うちにも掛けてみたいもの。

作家ごとにまとめられた展示はとてもわかりやすくて、自分の嗜好の度合いが歩く速度に顕著に現れる感じ。混雑という人出でもなく、久しぶりにモネの作品を遠くからゆっくり眺めてみたり、椅子に座ってシャガールの世界観に浸ってみたり。

行きつ戻りつをかなり繰り返してしまったのだけれど、明日に向けた世間の盛り上がりを横目にしつつ、とても楽しい時間を過ごしたのだった。


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丸ビルはSTAR WARS特集なのね。


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三菱一号館美術館には実は別の目的もあったのだけれど、あると思ったものは置いていなかった。残念。

ハプスブルク展、ゴシック写本の小宇宙/国立西洋美術館

連休中日に国立西洋美術館に出かけていた。なんとなく午前中に出かけて大正解。人出は多かったけれど、まぁ許容範囲の混み具合だった。

ハプスブルク展はキラキラ好きな人たちが財宝前に群がるというわかりやすい雰囲気だった。私はといえば、ハプスブルク家ゆかりの場所の雰囲気を思い出しながらのんびり鑑賞していた。マリー・アントワネットの肖像やクレオパトラ、ドレスの王女などに加えてレンブラントの作品などものんびりぼんやり眺められた。晩餐会の情景がとても興味深かったのだけれど、今回の展示の私的な一番はカルロ・ドルチの聖母子だった。


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そして、いつものように常設のお気に入りに会いにいく。いくつか掛け変わっていたけれど、それがわかるくらいには足を運んでいるということか。

今回は「ゴシック写本の小宇宙」というのが私的には盛り上がっていたかも知れない。「全部同じに見える」という感想が漏れ聞こえてきたけれど、確かにちょっとマニアックな展示かもしれない。私はほんの少しでも読めるようになりたいものだ。ラテン語に挑戦というのは、私には難しすぎる課題なわけだけど。まぁ、今の私には、美しい写本を愛でるだけで十分楽しい。会期が長いので、もう1回くらいは行けるといいのだけど。


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『われはロボット』

ずっと待っている案件絡みで出てきたアシモフを再読していた。私はずっと「ロボット三原則」と認知してきていて、恥ずかしいことに「ロボット工学三原則」(Three Laws of Robotics)だったことを再認識した。何度か読んでいるのにアホな私だ。Wikipediaの英語版は“The Three Laws of Robotics (often shortened to The Three Laws or known as Asimov's Laws”となっていて、そうなのか、となった。

改めて読んでみると、現在の研究がアシモフに追いついていないことがよくわかった。示唆に富む内容だな、と自分なりに思うところもあって、私もそれなりに成長しているわけね、と思ってみたりする。

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正倉院の世界/東京国立博物館

21時まで開館している金曜日の夜を狙ってトーハクに来ている正倉院のお宝を観に行ってきた。といっても、待ち時間40分。駆け足で回ることになってしまった。120分待ちのこともあるそうで、まぁ仕方ない。

私のお目当ては何と言っても五弦琵琶。ずいぶん昔にNHK特集で見た五弦琵琶のルーツを探る番組に魅せられて以来、ようやく実物を見ることができた。素敵すぎだったので、閉館までの残り時間をみながら3回回りを巡ったくらい。螺鈿に興味があるのは、父親が指輪職人だったせいもあるのかも。伝統工芸ではなかったため、私が家業を継ぐことはなかったわけだけど。

金曜日夜のトーハクには出て行く人が多いので、閉館間際になるとかなりのんびり自分の興味と向き合えるという特典がある。私はといえば、古文書をゆっくりじっくり眺めていた。華麗に読むというわけにはいかないけれど、文字を眺めている時間はとても楽しい。


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上野公園はあちらこちらでライトアップが行われていたのだけれど、私がトーハクを後にしたときにはすべて終了していた。まぁ、写真を撮る余裕はなかったので仕方ない。