<b>基礎情報学</b>

基礎情報学―生命から社会へ

基礎情報学―生命から社会へ


「情報」とは何かを本質から考え直すという情報学の入門書。生物学的にやり取りされる情報から,社会で機能している情報までを統合的に扱うというなんとも難しい本だった。シャノンの情報理論から記号論に至るまで,カバーする分野はとても幅広い。私の読書力では読みこなすというところまでたどり着くのは無理だった。
情報学の観点からみると,情報処理装置としてのコンピュータが感情をもつことはできないという。機械的な模倣ができたところで,根源的な情報を扱うことは不可能だからだそうだ。
ま,この本を理解するには,勉強しなければならないことがいっぱいあるということはよーくわかった。
自分のためのメモ書き:

  • 生命システムの3つの世代

    • 第1世代:開放性の動的平衡システム

    • 第2世代:自己組織システム

    • 第3世代:オートポイエティック・システム



  • 生命システムと機械システムを分かつもの

    • オートポイエティック・システム:自律システム

    • アロポイエティック・システム:非自律システム



  • メディアの分類

    • 伝播メディア:物理的・符号表現的位相

    • 成果メディア:論理的・意味内容的位相

      • 連辞的メディア

      • 範列的メディア