<b>ロンドン2日目</b>

 ロンドン2日目。夕べは疲れで縛睡。おかげで今朝は思いっきり早朝に起床。



 とりあえず,とりあえず大英博物館の場所を確認して,テームズ川をながめてみるかと川べりをめざす。日曜日の朝だけあって,人はあまり歩いていない。
 ほぼまっすぐ歩けばよいはずだと地図を確認しながら,ぼけっと歩いていたら,川べりに着いた。それなりに歩いて煙草が吸いたくなったので,ベンチで一服した。散歩している老夫妻なんかがいたりして,けっこうのどかな感じ。
 と思っていたら,ごみを蹴飛ばしながら,革ジャンのあんちゃんに「煙草くれ」と声をかけられる。ちょっと怖かったので素直に渡したら,そのあと私には理解できない言語でついてこいという感じのことをおっしゃる。わかりませーんと煙に巻いてその場は逃げる。


 で,とりあえず今回の目的といってもよい大英博物館をめざしたのだが,案の定道をロストする。「スコットランドヤード」というボードゲームがあるが,実際にその街を歩いてみると,わけがわからなくなる。土地勘の悪さが際立つ感じ。
 ちょっとやばいかも,と思ったところで,ダーウィンがここで研究していたという看板をみつける。そばにランドマークとなる看板が出ていたので,地図を確認したら,大英博物館のすぐ隣だった。ほっと一息。


 大英博物館。聞いていた以上にでかい。地図を入手して作戦を練るが,どこから回ればよいものか,ちょっと悩む。
 とりあえず,今日はべたにエジプトとアッシリアとギリシア,ローマと決め,エジプトから開始。まずはロゼッタストーンかな……,とはいかなかった。人だかり。世界各国の言葉が飛んでいた。どこの人も好きなんだなぁと再認識する。日本人観光客のみなさんもあちこちで説明を聞いているが,私はマイペースで比較的丁寧に回ってみた。
 個人的には,あんまり目にしたことがないアッシリアのレリーフに興味が集中したって感じ。
 地下の展示スペースが閉鎖されていて,今日の目標のすべてを見て回ることはできなかった。といっても,4時間くらいは歩いた。
 疲れるやら,続々と登場する人に嫌になるやらで,今日は探検は終了する。


 とりあえずリバーボートでも乗ってみようかと思ってはみたものの,どこを歩いているんだかまったくわからくなったところで,気が付けばビッグベンの下にいた。
 ここで,ちょっとした事件があったんだけど,恥ずかしいので秘密。小一時間,いい勉強をさせてもらった。
 ま,しかたがないとホテルに戻ることに。


 というのもなんなので,大英図書館に足を運ぶ。
 閲覧室には入れないが,一般の人でも入れる展示室にいって,マグナカルタとか,グーテンブルク時代の本とかを眺める。
 モーツアルトやショパンの楽譜に並んで,ビートルズの直筆の詩なんかが展示されているの妙に感心する。この国の人には,同じだけの価値があるってことか。


 さて,今日の夕飯は何にしよう。