コンピュータ草創期を語るには欠かせない名著といわれている本。新訳版が出ていたので,読んでみた。
ちょっと難しい本だけど,心の増幅装置としてのコンピュータが見事に語られている。ソフトウェアの重要性が強調されている気がするんだけど,まったくそのとおりだと思ってみたりする。
旧版が出版されたのは1985年。新版の出版に当たって,追加されている新版あとがきがとっても興味深い。現在のWorld Wide Webは,ネットワーク時代のMS-DOSに過ぎないというのが印象的。なるほど。そうかも知れない。
訳者あとがきにも触れられているが,この本を読んでも古さを感じないことが多いのは,私が今現在使っているパーソナルコンピュータが,草創期の人たちが考えていた(夢想していた)ことをまだ完全には実現できていないというわけだ。
私もそれなりの時間をコンピュータとともに過ごしてきたし,いろんな局面をリアルタイムに経験できていると考えると感慨深い。これからどんなことが起こるのか,楽しみだったりする。
古川さんが絶賛していたアラン・ケイのインタビュー記事をじっくり読み直してみたくなった。
ぼけっとしていた一日。
我が家にはウォシュレットという先端機器が導入された。
大家さんがうれしそうなのがおかしかった。