今日のノルマクリアというわけにはいかなかったが,方針が立った気がしたので,家に戻る。といっても,すっかり深夜。まもなく早朝って感じだけど。
ふと見上げると,いまだ大家さんのおめがねにかなう借り手がみつからない隣の扉のところに見事な蜘蛛の巣。巣の主は親指ほどの大きさで,ひょっとするとちょっと前に気が付いたときの蜘蛛が成長したのではないかと思ったりした。
がさがさ動いているのでちょっと観察してみると,巣の補修中。蛍光灯の光の加減で巣の様子がよくわかった。今日は横糸を張り直しているらしい。破れているところの糸が乱れていたのは,狩りが成功したってことかも知れない。
前方の足で体を固定し,後方の足を使って糸を引き伸ばし,縦糸に器用に括り付けていく様子は職人気質だなぁとしばらく見とれてしまった。
最初から作り上げる段取りをじっくり眺めてみたいもの。
そういえば,バス停の太い幹の枝分かれのところに毎年構築される蟻の巣を今年はほとんど観察していない。隙間が狭くなっている気もして,この木も年輪を重ねているんだなと思うことはあったりするわけだけど。
蟻の姿は認知しているので,今年は私の目には入らないところに建設してるのかも知れない。
観察するにはちょうどよい高さにあって,働き蟻たちが不要なものをぽいぽい捨てるさまがとっても愛らしかったんだけどな。