<b>生物と無生物のあいだ</b>

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

 新書はあまり手に取らないのだけど,話題になっていたので読んでみた。
 ぐいぐい引き込まれ,あっという間に読了(といっても,一日では読み切れないのが私の読書力のなさ。情けない……)。夢中になったのが,動的平衡のところ。砂の城に例えられた生物の定義がとっても面白かった。
 この著者好きだなと思ったのは,プロローグとエピローグ。こんな風に人を引き付けられる文章を書けるようになりたいもの。
 エピローグを読んでいたら,自分の実家の近所の話が出てきてびっくり。私の方が世代的にちょっとだけ年下だけど,そうか同じような光景を目にしていたんだなと妙に感動。私には見えなかったものがたくさん見えていたのだなと感心する。



 12か月点検の案内が来る。って,もうそんなに経っちゃったのね。時間が経つのはあっという間……。