<b>湯島天神と浅草寺</b>

 週末はぼんやり。といっても,土曜日は朱印帳散歩に出かけた。
 気が付くと,私の1冊目の朱印帳は,あと3箇所くらいでいっぱいになる。


 最初に行ったのは,湯島天神。神社とお寺は朱印帳を分けた方がよいらしい,という友人の調査結果に基づき,私もそうすることにする。神社用の朱印帳を入手する。
 湯島天神に詣でるのは,じつに○十年振りなのだった。あの頃は(両親が)菅原道真様にすがるしかなかったんだろうなぁと思い出す。
 今回は合格祈願ではなく,学業成就をお願いする。資格取得とか,いろいろあったけど,ちょっと漠然とした感じで。
 朱印帳に加えて,私は鉛筆も入手した。この鉛筆,あのころと変わっていない。
 ちょうど菊祭の真っ最中。境内はさまざまな菊の色彩にあふれていた。
 正式な名称は,「湯島天満宮」でした。

 こちらの朱印帳には,名前を書き入れていただいた。


 土曜日の目的は東京都美術館の「冷泉家」だったりしたんだけど,台湾故宮での入力がいまだ頭にいっぱいだったのと,いつものように出足が遅かったこともあり,お寺用の朱印帳をいただくことに計画を変更する。
 すぐに思いついたのが,浅草の浅草寺。こちらもちゃんと詣でるのは○十年振りって感じ。
 夕暮れどきの浅草寺はやっぱりすごい人手だった。本堂が改修中だとは知らなかった。

 お参りを済ませてご朱印をいただきにあがると,ここには3つあるという友人の話を思い出した。「坂東三十三箇所」に「江戸三十三箇所」,それから「大黒さま」。
 千葉県育ちの私,無意識に「坂東をお願いします」と口に出していた。札所めぐり専用の朱印帳とガイドとともに。

 それなりの達成感とともに,ガイドブックを開いてみると,東京都の札所は浅草寺だけ。しかも,三十三箇所すべて回ると1,000kmを超えるのだとか。
 これを達成するのはたいへんだなと思っていたら,友人が「江戸」がよいと言い出す。ちょっと恥ずかしかったけど,再訪してそれ用の朱印帳も入手する。

 浅草寺は江戸三十三箇所の一番札所。札所どおりに並べたかったら,番号を書き入れておいて該当のページに次のご朱印をいただくとよいですよと助言していただいたり。なるほど。そういうのもありなのだ。
 で,1冊で終えられるのかという素朴な疑問をもつ。表だけだと三十三箇所も書ききれない。家に戻って坂東のほうを確認してみると,裏面にも書き入れられるようになっていた。裏写りしたらやだなと思ったんだけど,厚手の紙2枚で造本されていた。これなら大丈夫。江戸のほうも同じだったので,表面,裏面と使わせていただきましょう。
 煩悩まみれではあるけれど,それなりに願をかけたいこともあったりするので,双方ともに結願といきたいところ。
 で,専用にしてしまったので,それ以外のお寺さんに詣でるときに持っていく朱印帳も用意しないといけないことに気が付いた。
 こうやって冊数が増えていくのですね。