ショスタコーヴィッチと(マーラーな)シューベルト

読響のアンサンブルシリーズというのを聴いてきた。本日の題目はショスタコーヴィッチの室内交響曲と、マーラーの編曲によるシューベルトの「死と乙女」という組み合わせ。

ショスタコーヴィッチがいろんな楽器が旋律を回していく感じなのに対して、シューベルトは息のあった合奏が肝という感じ。最近まで読響のコンマスをやっていて現在ベルリンに在住しているという今日のコンマスの選曲はとても面白かった。

同じ楽団で演奏していたメンバーとの共演は息がばっちりあっていて、ともかく素晴らしい。ショスタコーヴィッチは面白いなぁ、だったのだけど、シューベルトは身を乗り出さんばかりになっていた。

個人的には殊勲賞はヴィオラだと思うけれど、今日のオケはとにかく楽しそうなのが印象に残った。ばっちり決まると、なかなか鳴らないホールもその性能を発揮するのだな。

実力派だけど華のあるコンマスと、共に音楽を作ってきた仲間たちの「今日は楽しいね〜」な演奏会でした。素晴らしかったです。

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