『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』

シリーズ完結編。何度応募しても外れてしまうので、いまだに活版体験ができないのだけれど、活字の棚とインキの匂いに憧れがあるのは、小学生のころの友人の家の向かいにあった小さな活版印刷所に刷り込まれた何かがある気がする。あそこも端物屋さんだった。

この物語でも語られているように、工芸品としての活版印刷もいいけれど、手間暇をかけて言葉を拾っていくということの重みは大切だなと思った。ツールやメディアの技術革新は進んでいるかもしれないが、そこに乗せられる言葉は希薄になっている気がする。

いろいろ思うことがあったお話だったのだけれど、なかなか思うように出力できない私がいる。少しずつでもアウトプットする癖をつけていくべきなのだな。

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