『クロード・シャノン 情報時代を発明した男』

今日の情報化社会の立役者の一人として欠かせないクロード・シャノンの評伝を読んでみた。シャノンがキーパーソンの一人として登場する本を途中まで読んで放置していたりして、あまり知らなかった人物像をちょっとは理解できたかもしれない。孤高の数学者として紹介されているけれど、機械いじりが好きな洒落っ気の強い人だったということがよくわかった。アラン・チューリングとの交流があったり、チェスを指す機械や思考する機会を研究したりする一方で、ジャグリングの定理に興味をもったりと、とても魅力的な人だったらしい。いわゆるど文系の私なのだけれど、ブール代数についてもっと勉強しなければというタイミングだったので、やる気を出すにはちょうどよいタイミングで読んだかもしれない。昨今の本にありがちな数式組版の中途半端さがちょっと残念だった。

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