ロンドン・ナショナル・ギャラリー展/国立西洋美術館

土曜日の私のメインイベントは、国立西洋美術館だった。このご時世に公開してくれて感謝するばかりだ。

イギリス好きな私、ロンドンに行くとナショナル・ギャラリーは何度か足を運んだことがある。といっても、膨大な作品の数に圧倒されるだけだったり、お目当ての作品を追いかけるだけで精一杯だったりする。すべて日本初公開というのは本当にすごいことだ。

今回の企画は、イタリア、オランダ、スペイン、フランスのそれぞれを代表する作品、それらに影響を受けたイギリスの作品という感じで、絵画の面白さを存分に味わえる構成になっている。自分の記憶に残っている作品が何点も来ていて、私はとても盛り上がって眺めていた。

オランダ絵画のエリアにしれっとフェルメールがかけてあったりして、ナショナル・ギャラリーの雰囲気も味わえる感じ。とても広いせいもあるが、あの美術館はぼんやりしていると著名な作品をすぐに見落とす。今回のメインがゴッホの「ひまわり」であることに加えて、日時指定チケットのおかげで私はフェルメールの「ヴァージナルの前に座る若い女性」を何度もじっくり眺めることができた。やっぱり私はコローが好きだし、今回来日したモネの「睡蓮の池」は国立西洋美術館の所蔵するものとはちょっと違う個性を発揮していた。ゴッホの「ひまわり」は展示方法が工夫されているようで、自然光のもとで眺めるのとは違う輝きを放っていた。

こっちももう1回は観に行きたい感じ。もちろん、みなさんロンドンで再開しましょうね、という日が一日も早く来ることを願うばかりだ。図録をちゃんと入手したわけだけど、私は「ひまわり」ではなく「受胎告知」の表紙を選択した。ひねくれ者はそうでなきゃいけない。


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