『宇宙に行くことは地球を知ること』

野口聡一さんと矢野顕子さんの対談集。宇宙飛行士と音楽家という私の憧れの代表がそろってしまったら、読まないわけにはいかない。宇宙空間に対する素朴な疑問から生死をめぐる話、宇宙ビジネスに関する話と、多岐に渡る話題について語られていて、とてもおもしろかった。矢野さんの宇宙好きはそれなりに知っていたわけだけど、興味を持ったことに対する探究心はすごい。なんちゃってな私のような人間は足元にも及ばない感じ。野口さんの受け答えもとてもわかりやすくて、そうなのか、ということをたくさん学んだ。すごい人だ。

この本を読んでいると、クルードラゴンのような宇宙船を民間企業が実現しちゃったことがいかにすごいことかよくわかる。Demo-2の打ち上げをNASA TVで見ていたときのコックピットの様子にどれだけ萌えていたことか。どんな宇宙船でもそうなのだけれど、あのわくわく、どきどきな感じは何度見ても変わらない。少しでも近いところに行けるようにもう少し頑張ってもよかったかもしれない。

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Twitterを眺めたら、ISSが関東上空を通過するという野口さんのツイートが流れてきた。心の中でだけれど、手を振っています。