鎌倉十三仏詣:後半

先週に引き続き鎌倉十三仏詣の後半を歩いてみることにした。モデルコースに従って今日は北鎌倉からスタートした。

浄智寺:6番札所

北鎌倉駅から東慶寺を横目に歩くと6番札所の浄智寺に着く。山門の光景に見覚えがあるような気がする。といっても、前回訪れたのは私が鎌倉デビューをした中学生のときだったような。

■円応寺:5番札所

浄智寺から道なりに鶴岡八幡宮に向かって歩くと建長寺の向かいにある円応寺に着く。閻魔大王をご本尊とするお寺。閻魔様を中心に冥界の光景がわかるようになっていて、とても勉強になる。運慶作という閻魔大王坐像の表情が印象に残った。

海蔵寺:7番札所

円応寺から足利氏にゆかりのある長寿寺まだ戻って切り通しを抜けて進むと着くのが海蔵寺。山門の入り口近くに「底脱の井」、境内の外れの岩窟に「十六井戸」というのがあったりして、水にゆかりのあるお寺なのだなという雰囲気だった。暗い岩窟に整然と並ぶ十六井戸のようなところがあるとは知らなかった。それなりに歩いているつもりだったけれども、鎌倉の奥深さを実感する。

■浄光明寺:9番札所

海蔵寺から鎌倉駅方面に歩くと浄光明寺に着く。冷泉家にゆかりのあるお寺だったりする。コロナ対策で休んでいたようだが、拝観が再開されていて、見物がかなった。受付のおじさんがいろいろ説明してくれてお寺の成り立ち、仏像の特徴などを学習できた。ブラタモリでも紹介されたところと聞いた後で、冷泉為相墓所まで急な階段を上がったところで、そういえば見たことがある気がするなという光景に出合う。ここは観光のお寺ではなく史跡保護が重要なのだと強調されていた。研究者が訪問することも多いらしい。

寿福寺:4番札所

横須賀線を横切ると寿福寺に着く。北条政子が創建したお寺だという。残念ながら朱印は休止中。北条政子源実朝の墓と伝わるところまで足を運んで撤退する。

極楽寺:12番札所

鎌倉駅まで戻り江ノ電に乗って12番札所の極楽寺を訪れる。実は私は江ノ電デビューだったりする。人が少なめで助かった。こちらは宝物殿があって、といっても鍵を開けてもらう必要があったりするが、見仏したい私は迷わずお願いした。開帳されるのは年に1回という仏像を拝むことはできなかったが、お目にかかれる仏像だけでも十分見応えがあった。

成就院:13番札所

極楽寺のすぐ近くにあるのが鎌倉十三仏詣のゴールとなる成就院感染症対策ですでに書かれた朱印を引き出しから取り出し、志納料は賽銭箱に支払うという仕組みになっていた。小銭がなくなっていたので聞いてみると、両替機があるのでそれを利用しなさいというお返事。いちおうゴールなのでもう少し達成感があるといいなと思いながら山門を出ると由比ヶ浜の光景が目に入ってきて、これで十分という感じだった。

今日は予想以上に仏像に出会えてよかった。いつもなら見落としがちな印の結び方に特徴があったのも印象的。勉強が足りないなと思いながら鎌倉を後にしたのだった。


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