『テヘランでロリータを読む』ほか

読書会のお題に選ばれた本と、関連図書をつらつら読んでいた。テヘランで開かれていた秘密の読書会の回想録。私が知っているイスラム圏の人たちが暮らしている国々とイランの状況の違いが私にはわからないので何とも難しいわけだが、好きな本を自由に読める地域で暮らせるのはありがたいことだ思った。

この本のことをもう少し考えてみるために、関連図書として『グレート・ギャツビー』を再読し、『ロリータ』と『千一夜物語』の第1巻を手に取ってみた。少し悩んだけれど、『高慢と偏見』は自分のうつろな記憶で十分だろう。『ロリータ』はまあ私好みではないお話で、読むのが相当辛かったとはいえ、最後まできちんと読んでみてよかった感じ。『千一夜物語』のスタック構造は私の知るムスリムの人たちを思い出してたいへん興味深かった。

テヘランでロリータを読む』に繋がるかどうかは不明だが、もう1冊気になる本を入手しているので、読書会までには目を通しておきたい。偽名で綴るしかない、というところが私的に気になっているので。

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