タイムラインで刊行を知ってさっそく読んでみた。誠文堂新光社の『子供の科学』創刊100周年記念で、バックナンバーを改めて読み直してみるという素敵な本だ。
幼少期の私の家には『子供の科学』も『科学と学習』もなくて、付録を持っている友人をみるたびにうちにもあればいいのにとため息をついていた気がする。といっても、SF的な未来予想図やさまざまな設計図を見るのが大好きで、あれこれ妄想しては脳内で楽しんでいた。
この本で取り上げられているのは、1924年から1945年までのもの。戦争という行為の狂気が垣間見られて、いろいろなことを考えた。自分が子供のころに触れていたなら、その色に染められていた気もする。メカ好きの子供が想像を膨らませていれば十分に楽しめる時代に生まれてよかったと思うのだった。
ともあれ、科学とか機械が好きな人には、描かれている図を眺めているだけでわくわくする本なのは間違いない。私にはよくわからないけれど、カフェで見かける子どもたちをみていると、動画でなんでもすませてしまっているような。設計図を見るのも楽しいよと言いたい気もする。
個人的にとても面白かったのは、横組の変遷がみられたことだったりする。当初、右から左に流れていたものが、あるときから左から右に、現在のように流れるようになっている。ある号から明示的に変えられているのかというと、どうもそうではないようだ。表紙の『子供の科学』が右から流れるようになったのは昭和18年(1943年)7月号だというのはわかったけれど。どういう経緯があったのか興味深い。
『子供の科学』は電子書籍としてバックナンバーの復刻も行われるとか。きちんと保管してあるというのはすごいことだ。
