早稲田ラグビー部のOBで、飲み屋つながりの仲良しでもある友人に紹介してもらった本。現役時代の友人の逸話も取材されていてとても面白く読んだのだった。
ラグビー観戦の楽しみを教えてもらったのは学生時代のことだ。私は文学部に所属していたわけだけど、(高齢かつ高名だった)教授の一人の「明治に入った以上、野球とラグビーの観戦くらいは行きなさい」という発言と、サークルの先輩の誘われたことが」きっかけだったと思う。私はといえば、ラグビーの方に夢中になり、その後今日に至るまで何度も国立競技場や秩父宮ラグビー場に足を運ぶことなった。ラグビー好きを公言していた結果、早稲田のOBと知り合いになれて一緒に競技場で観戦したことも何度もある。エジンバラに旅行に行ったときにちょうどラグビーワールドカップが開催中で、日本とスコットランドの試合を現地のパブで観戦する程度にはのめりこんでいるといえそう。私はマニアでもおたくでもないので、ごくごく一般的な知識しか持ち合わせていなかったりはする。
伝説と呼ばれる「雪の早明戦」は、学生時代の友人たちと観戦したことをよく覚えている。といっても、ともかく寒かったこと、寝不足と飲酒のせいでかなりテンションが上がっていたこと、ノーサードの笛が吹かれたときに明治の負けが信じられなかったことくらいの記憶があるくらいだが。
「突進の明治」vs.「展開の早稲田」のような学校の特徴がよく出ていた時代で、いまから思うとラグビーの戦略を理解するにはとてもよい経験をしていたかもしれないと思ってみたりした。
この本でも何度も紹介されているが、国立競技場の明治対早稲田の試合には独特の雰囲気がある。今年で100試合目だそうで、私は今年も楽しみで仕方がないのだった。