富嶽三十六景/太田記念美術館

お休みをいただいたので、終わる前に見ておこうと太田記念美術館に足を運んでみた。

富嶽三十六景は別な美術館でも眺めたことがあるのだけれど、ここのコレクションは刷りの状態がとてもよい気がする。北斎だけあって、平日だというのにかなりの人出で驚いた。

 

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私的には一度じっくり眺めてみたかった「吉原格子先之図」に魅入られてみたり。宮崎あおい、じゃなくて、葛飾応為の作品は素晴らしいかも。絵葉書を買ってみたけど、印刷であの感じを出すのは難しいだろうな。いやいや、素敵でした。

 

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TeXなメモ書き

あちこちに書き散らして忘れるので、自分のためにまとめておく。

目次とか章タイトルのノンブル

jsbook.clsのここにある。ヘッダーとかフッターを上書きしても意図しない出力があるときはここを見てみる。

\def\@evenhead{%
  \if@mparswitch \hss \fi
  %\hbox to \fullwidth{\textbf{\thepage}\hfil}%
  \hbox to \fullwidth{
    %\textbf{\thepage}
  \hfil}%
  \if@mparswitch\else \hss \fi}%
\def\@oddhead{%
  %\hbox to \fullwidth{\hfil\textbf{\thepage}}\hss}}
  \hbox to \fullwidth{\hfil
    %\textbf{\thepage}
  }\hss}}
pandocのおまじない

pandocでMarkdownからTeXを作る。

pandoc in.md --chapters -o out.tex
-V documentclass=ltjarticle
--latex-engine=lualatex
--listings

--chapters:Chapterから始める

--listings:listingを反映する

強調

jsbook.clsを使っているとき、和文:ゴシック体、欧文:セリフ体の組み合わせにする。

\sfffamily, \textsf
listingと見出し

見出し直後にlistingがあると行間が狂う。見出しとlistingの間にネームがあるときには問題は起こらない。

見出しの行どりを保つには、直後のlistingを枠で囲む。

\section{見出し}\label{見出し}

\begin{mdframed}[
  linewidth=0,
]
\begin{lstlisting}[
  language=C++,
  aboveskip=0.0zw,
  belowskip=-1.0zw,
  xleftmargin=0.0zw
]
Hello.
\end{lstlisting}
\end{mdframed}

ここでlistingの再定義をするには、\lstnewenvironmentを使う必要がある。

\lstnewenvironment{newlisting}
  {\lstset{
      language=C++,
      aboveskip=0.0zw,
      belowskip=-1.0zw,
      xleftmargin=0.0zw
  }}
  {}

こちらを参照。

qiita.com

と、こんな面倒なことをしなくてもよさげ。

\bgroup, \egroupでくくればよい。

といっても、Listingの再設定は必要かも。

listingとlstinline

Markdownの`code`の指定は、pandocを通すと、

\lstinline!code!

と変換される(デフォルト)。

\lstinlineの設定は、\lstsetが反映される。

本文中でリストの折り返しが出てくるときの指定は

breaklines=true or false

でコントロールできる。と言っても、次の行に送られる(折り返される)場所の確認が必要。


参考:この本を底本にしながら学習中。

[改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門

[改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門

 

参考:

CTAN: The Comprehensive \TeX Archive Network

CTAN: Comprehensive TeX Archive Network

 

 

数式表現の実験

さまざまな数式表現の実験。

{a}スカラー

{\boldsymbol a}:ベクトル

{a_i}:ベクトル{\boldsymbol a}{i}番目の要素

{a_{-i}}{i}番目の要素以外のベクトル{\boldsymbol a}の全要素

{\boldsymbol x} = \begin{bmatrix}x_1 \cr x_2 \cr \vdots \cr x_n\end{bmatrix}

{\boldsymbol A}:行列

{A_{i, j}}:行列{\boldsymbol A}{i}{j}列の要素

{\boldsymbol A_{i, :}}:行列{\boldsymbol A}の行{i}

{\boldsymbol A_{:, i}}:行列{\boldsymbol A}の列{i}

{\boldsymbol I}_nnn列の単位行列

\rm{diag}({\boldsymbol a}):対角要素が{\boldsymbol a}で与えられる対角行列

{\boldsymbol A}^{\top}:行列{\boldsymbol A}の転置行列

\textsf{A}テンソル

\mathit{A}_{i, j, k}3\rm{D}テンソル\textsf{A}の要素(i, j, k)

\rm{a}スカラーの確率変数

\bf{a}:ベクトル値の確率変数

\bf{A}:行列値の確率変数

\Bbb A:集合

\Bbb R:実数の集合

\{0, 1, \ldots, n\}:0からnまでのすべての整数からなる集合

\cal{G}:グラフ

\displaystyle \frac{dy} {dx}yxに関する微分

\displaystyle \frac{\partial y} {\partial x}yxに関する偏微分

\nabla_{\boldsymbol x} yy\boldsymbol xに関する勾配

\displaystyle \int_{\Bbb S} f(\boldsymbol x) d\boldsymbol x:集合{\Bbb S}における\boldsymbol xに関する定積分


ここを参照。

\TeX Commands available in MathJax

http://www.onemathematicalcat.org/MathJaxDocumentation/TeXSyntax.htm 

運慶/東京国立博物館

仕事の区切りがよかったので、トーハクに見仏に行ってきた。混雑していそうな展示は金曜日の夜に限る。

興福寺の中金堂再建記念で集められた運慶の作品たちは見ごたえ十分。言うまでもない。興福寺でお目にかかったことがありそうな人たちから、初めてな人たちまで、比較的空いていた会場をふらつきながらのんびり見仏させていただいた。東大寺の重源上人座像というのが素晴らしくて、鋭い視線に射すくめられてみたり。二か所に分かれて保管されている十二神将辰年な人が格好いいと思ってみたり。

見仏はやっぱり楽しい。

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『博士と狂人』

大先輩から「ぜひ読みなさい」と紹介された本。OED (Oxford English Dictionary) がいかに誕生したのかという話なんだけれど、小説のようなドラマチックな展開で驚いた。

大英博物館に代表されるように「そうと決めたら徹底的に集める」というのが私的なイギリス人観なんだけれど、その精神は辞書の編纂にもいかんなく発揮されている。しかも、それを支えた重要な人物の一人が社会から強制的に隔離されていたという。

OEDの更新は今も続けられているということだが、最初の一歩の壮絶な裏話はまったく知らなかった。日ごろお世話になることも多いOED。これからも大切に使わせていただこう。

 

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『戦争まで』

漠然と私なりに「戦後」というのを考え直してみなければと思っていたときに出合った本。

中学生、高校生とともに展開される講義録の形態なのだけれど、どんどん引き込まれていった。現代史について私の理解していることがなんと表層的なのだと思い知ったのはいうまでもない。

混沌とした今日の状況を冷静にとらえなければならないな、と自分に言い聞かせているところ。

とても勉強になりました。

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ほとけを支える 蓮華・霊獣・天部・邪鬼/根津美術館

お天気もよくないのに雑用で外出することになったので、根津美術館まで足を伸ばしてみた。ブラタモリ高野山を見て、仏教の何かを観たくなったという理由もあったけど。

 

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仏教の世界観に欠かせない花や動物の視点から見てみるという企画。文殊菩薩の獅子と普賢菩薩の像がリラックスした姿で描かれている釈迦三尊像が印象に残ったり。といっても、最も心に残ったのは、金剛界八十一仏曼荼羅だったりする。もっと知識があれば、その世界をもっと理解できるのだけれど。

秋祭りの三連休。根津美術館に神輿が登場したり、渋谷の駅に向かって練り歩いてみたり。

 

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