『宇宙に行くことは地球を知ること』

野口聡一さんと矢野顕子さんの対談集。宇宙飛行士と音楽家という私の憧れの代表がそろってしまったら、読まないわけにはいかない。宇宙空間に対する素朴な疑問から生死をめぐる話、宇宙ビジネスに関する話と、多岐に渡る話題について語られていて、とてもお…

『ヒトの言葉 機械の言葉』

川添さんの新書を読了。すべてを読了しているわけではないのだけれど、この人の本はどれもとても刺激的。この本では、言葉をめぐる冒険を楽しんだ。それなりに気にしなければならない場所にいる私だが、人の言葉も機械の言葉もきちんと理解しているとはいえ…

『サンセット・パーク』

トーマス・マンの短編を読んだものの、どうも消化不良の感覚が抜けなくて、とりあえず未読本の山からポール・オースターを引っ張り出して読んでみた。 いつものようにうまく説明できないが、私はポール・オースターの作品が好きだったりする。作品の世界観に…

『ベニスに死す』

次の読書会の課題図書に選書された本を読んでみた。とはいえ、私の感想は、ふーんというくらいで、これからどうするかちょっと困っている。いつもなら出てくるこういう本を読んでみようという意欲がわかなくて、なんとも申し訳ない感じ。映画を観ればいいの…

『進化とは何か』他

仕事の追い込み、わんこの登場などなど、読書の時間の確保に苦労していたりするけれど、読書会のお題がウィルスだったこともあって、関連する本を何冊か読んでいた。 もともとアウトプットが苦手なことに加えて、読書会がオンライン開催であったこともあり、…

『妄想国語辞典』

J-Waveで取り上げられていて(最近そればかりな気もするが)、ちょっと読んでみた。笑ってみたり感心してみたり。「バンドのベース」(いい人のこと)、「おじさんの糖質制限」(本人以外はどうでもいいこと)というのが私的なヒットかも。「別件でトラブり…

「Time Warp」と「謝肉祭」

Perfumeの新譜をさっそく聴いてみた。ど直球のポップソング。テクノポップに大きな影響を受けている私には、アレンジもとても素直に入ってくる。いい感じ。特にコレクターでもないくせに今回も特典付きで注文してしまった。仕舞い込んであるカセットデッキを…

「群青」

うちにいる機会が増え、昼間はJ-Waveをうっすらかけていることが多い今日このごろ。気に入った曲がかかるとその場でチェックするようになっている。ここ数年かなり偏向的な音楽の聴き方をしてきていたので、頭の中の音楽が相当リフレッシュされている。 最近…

『使える! 用字用語辞典』

SNSのタイムラインで紹介されていたのでさっそく入手してみた。この手の話題には敏感な性格だったりする。自分の基準として共同通信社の『記者ハンドブック』に日ごろお世話になっているわけなのだけれども、『記者ハンドブック』が用例を充実させているのに…

『生物はウイルスが進化させた』

読書会の課題図書に選ばれた本。これまでの傾向からすると、ずいぶん振り切った選書だったりする。と、(理解の度合いは棚に上げて)サイエンス関連の本が好きな私は楽しく読んでいたりした。 巨大ウイルスの研究者による世界の最新研究の解説は、巨大ウイル…

『コンピュータ、どうやってつくったんですか?』『知識ゼロからの科学史入門』他

『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』を読んだことを契機にして、初心者向けの本を何冊か読んでいた。 『コンピュータ、どうやってつくったんですか?』は、機会を見つけてこつこつ読んでいる川添さんの本。数字の歴史からストーリーは始まり、論理学から…

『四畳半タイムマシンブルース』

J-Waveの番組で紹介されていて興味を持ったので森見登美彦の本を読んでみた。タイムマシンを使って昨日と今日を行き来するというスラップスティックなお話。舞台ならこんな感じかな、と想像しながら楽しく読んだ。小劇団はもとより本格的な芝居の公演をしば…

キーボードトレイ

在宅勤務の長期化に伴って気になっていたのがキーボード。あれこれいろいろ試して自分の手に合うものを探し続けている感じ。 自宅にはWidowsもMacもあって、私的にはどれでもよかったりする。最近のメインPCはMac Bookだったりするのは、会社で使っているの…

『一人称単数』

村上春樹の短編集を読んでみた。その世界観が身近に感じられる気がして、個人的には長編よりも短編の方が好きだったりする。この本でいちばん印象深かったのが、「僕は『読書家』と言えるほど系統的に緻密に本を読んできた人間ではないが、活字を読んでいな…

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展/国立西洋美術館(再び)

オランダ絵画を好む友人の一人と国立西洋美術館を再訪してきた。フェルメール来てるよとメッセージを投げたら、じゃぁ行こうよとなった次第。2回目の私は前回見落としたもの、人が滞留してゆっくり眺められなかったものを中心に復習してみた。てんこ盛りより…

『忘れられた巨人』(と、『ハムレット』福田訳)

なんかその気になって積読の山からカズオ・イシグロを引っ張り出してみた。寝る前の読書でつらつらゆっくり読んでいたのだけれど、描かれている風景を妄想しながら浮遊感のあるイシグロのファンタジー世界を楽しんだ。イシグロの文章のもつリズム感は私の感…

作品のない展示室/世田谷美術館

二日酔い気味な日曜日、食材の買い物のついでに世田谷美術館に立ち寄ってみた。 何もない展示室を散策してみるというなかなかできない経験。建築の知識はないに等しい私だが、企画展の開催時には閉じられている窓から眺める風景はとても素敵だった。窓の外で…

大宇宙展/東洋文庫ミュージアム

三連休の日曜日。閉じ籠ってばかりだと病むので、東洋文庫ミュージアムに本を見に行ってきた。書庫はいつもどおりの素敵な空間。 開催中の企画展は、宇宙、天文をテーマにした貴重な本が選ばれていて、イスラム、ヨーロッパ、中国、日本とさまざまな言語にふ…

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展/国立西洋美術館

土曜日の私のメインイベントは、国立西洋美術館だった。このご時世に公開してくれて感謝するばかりだ。 イギリス好きな私、ロンドンに行くとナショナル・ギャラリーは何度か足を運んだことがある。といっても、膨大な作品の数に圧倒されるだけだったり、お目…

The UKIYO-E 2020/東京都美術館

4連休3日目、上野の美術館に足を運ぶことにした。後半戦が主たる目的だったのだけれど、なかなか出歩けないしダブルヘッダーでいいかと思った次第。が、私の時間の見積もりが甘すぎで、けっきょく駆け足になってしまった。今回の企画は音声ガイドを借りない…

『数奇なアイルランドのおとぎ話』

姪と出かけた書店で見つけた本。「数奇」に惹かれ、なんかおとぎ話もいいかなと思って読んでみた。アイルランドについてはあまり詳しくないのだけれど、ヨーロッパの風景を思い出しながら、ちょっと捻くれた話を楽しんだ。で、この本はイギリスのおとぎ話を…

『Glyph*』

マイクロソフトWordではなくGoogleドキュメントでぱぱっと確認しようとしていたときにふと気になったことがあって、その延長で入手してみた。グリフの成り立ちとデザインのバリエーションが確認できる本だったりする。そもそもグリフとは何かについては、モ…

『本の歴史』

クヌース先生の本を読む機会が増え、とはいうもののその内容を理解できる能力に欠けるので表面をなぞるくらいで精一杯なのだけれど、バックボーンとなっている知識の豊かさに触れられるのはありがたいことで、個人的に調べてみたいことをいくつも見つけてい…

『ウルトラ・シークレット』

NHKの「フランケンシュタインの誘惑 人工知能を予言した男」のアンコール放送を見直していて、気になったので入手してみた本。活版で組まれている昭和51年発行の古書。この本が出たことで暗号解読の事実がわかるようになったのだとか。ブレッチリー・パーク…

『首都感染』

作家の講演を聴いてみませんかというお誘いがあり、といってもその作家さんの本を読まずに意思表示するのは失礼だと思ったので、代表作の1つを取り寄せてみた。高島哲夫さんの作品はこれまで手に取ったことがなかった。講演会でどのようなお話が聞けるのか興…

『三体 II』

楽しみにしていた三部作の第2部。怒涛の展開を楽しんだ。第3部が待ち遠しい。 詳しい人がいろいろ解説を加えてくれるのだろうけれど、私の心にいちばん残ったのは、長い冬眠から目が覚めて視力回復処置を受けたとしても、眼鏡をかけていた人は眼鏡がないとし…

『Pythonで学び直す高校数学』

数学の理解力を少しでも底上げしたい昨今、とりあえずどこまでついていけるか確認するために入手してみた。「文系プログラマーのための」とあるし、ちょうどいいかもと思った次第。私が通っていた高校はいわゆる文系コースでも数学は必修だったので、こんな…

『平家物語』

Eテレの「100分 de 名著」のアンコール放送を見て通読してみたくなり、河出書房の現代語訳で読んでみた。登場人物の数に翻弄されながらも、自分の記憶違いをあれこれ修正することになった。随所で歌舞伎を観ているような感覚になったりして、原本のもつ調子…

法隆寺金堂壁画と百済観音(の図録)

東京国立博物館で開催予定だった「法隆寺金堂壁画と百済観音」。残念ながら開催中止となってしまったのだけれど、個人的にとても行ってみたい企画展だったので、図録を入手してみた。焼損してしまった金堂壁画の雰囲気を少しでも感じられれば、という感じ。…

神保町「酔の助」閉店という話

神保町の居酒屋「酔の助」が閉店するというニュースが私の周りをざわつかせている。駿河台、神保町に拠点をかまえたことがある人であれば、多かれ少なかれお世話になったお店だと思う。 というわけで、私は私なりに酔の助のことを思い出しておくことにする。…