イースター島/パスクア: 半日ツアー×2

イースター島2日目は、半日ツアーを午前、午後のそれぞれに参加する組み合わせ。と言っても、昨日のメンバーの半分が同じでどーもどーもで始まったのだった。

 

◾️アフ・ビナプ

昨日が島の北東方面だったので、今日は南西方面に行く。最初に行ったのがアフ・ビナプ。『アクアク』でも述べられているが、この遺跡を見ると、インカの影響が一目瞭然なことがわかる。足の加工技術を駆使した石組みが残されている。とはいえ、その痕跡はごくわずかなので、論争の種になるのも理解できる。石組みの細かいところと粗いところの2つがあって、それってマチュピチュと同じ理屈なんだけど、と個人的な感想をもった。アメリカ軍が展開していたときに破壊されたところもあるそうで、むむむとなったのだった。


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◾️オロンゴ

次に行ったのが、火山活動によって構成されるイースター島南西側のラノカウにあるオロンゴというところ。人が住んでいた痕跡が残っている。ここで行われていた儀式はイースター島の歴史を語るには欠かせないものらしい。復元されているようとだが、初めて見る住居跡がとても興味深いのだった。

と、ここは火山の噴火口がそのままの形で残っていて、円形の見事な火口はブラタモリで解説してもりいたいと思ってみたり。


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◾️アナ・テ・パフ

ランチブレークを挟んで、午後に最初に行ったのがアナ・テ・パフ。洞窟住居の跡である。イースター島には無数の洞窟や穴があって、敵から身を守るとか、儀式のため使うなどの用途で使われていたところだそうだ。複雑怪奇な洞窟を探検していると、人の住んでいた痕跡が残されていたりする。このような洞窟や隠れ家的な穴についても『アクアク』に詳しく解説されていて、なるほどなるほどなのだった。


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◾️アフ・アキビ

続いて立ち寄ったのは、アフ・アキビ。無数にあるモアイの中でも海を見つめるように立ち並ぶ異色の場所だったりする。背中越しに海が入る写真はここでしか撮れない。春分秋分の向きに立ち並んでいる、7つの部落のキングを示す、何世代かのための墓所になっている、などなどの逸話がたくさん残されている。


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◾️プナ・パウ

モアイの頭上におかれるプカオの採掘を行っていたところ。巨大なプカオが放置されていて、後期モアイの巨大化が進んでいたことが想起されるのだった。ここはすでに山の形が変わるほどの採掘が行われていたそうだ。見晴らしのよいところで、遺跡から見ると、樹木の成長度合いがよくわかる。争いが起こった時代は木の生えていない島であり、こうして緑がたくさん見渡せるのはいいことなのだ、というガイドさんの説明が印象に残る。

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半日ツアーはここで終了。昨日、今日と一緒になった人たちにお礼を言ってホテルに戻った。

 

◾️ランチとディナー

今日のランチタイムはそれぞれでとることになっていて、昨日知り合ったカナダ人のおばさまに一緒しない? と誘われて喜んで同行した。錆びついた英語で間違いだらけのかみかみだったけれど、あれやこれや話ができた。楽しませてもらって感謝。

日曜日なこともあり、近所のレストランは軒並みお休みで、ホテルのレストランで夕食をとることにした。朝ご飯のときに私の顔を覚えてくれている店員さんに話しかけられた。海を見ながらビールの3本目を頼むと、お前飲み過ぎではないのか? と笑われた。この地ビールが美味しいからだよ、と言い訳をする。


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今日は月がきれいに見えた。