<b>ロンドン3日目</b> [書き直し]

 悔しいので書き直した。



 ロンドン3日目。今日は雨。


 ちょっとLost in Translationな感じになっちゃったのだが,それじゃつまらないと手っ取り早く大英博物館に突撃する。
 今日は,アフリカ,アジア,北米,南米と歩いてみた。聞いていたけど,モアイまで持ってきてる。このあたりの徹底ぶりはあきれるというか,なんというか。
 日本の浮世絵があったはずだと行ってみると,現在閉鎖中。ちょっと残念。
 アジア圏の美術品はそれなりにめでていると思うので,ふーんこんなものかって感じ。なかなか表には出てこない秘蔵のお宝がいっぱい眠っているのは知っているので,もうちょっと見せてもらいたいもの。メトロポリタンよりはずっと素晴らしいとは思うけど。
 にしても,朝から人がたくさんで,さすが大英博物館。かなり嫌になっちゃったので,完全制覇の課題にヨーロッパを残して,早々に撤退する。


 雨が小降りになっていたので,書店めぐりをしてみることに。私がほしくなるような外見をもつ本を扱っていそうな古本屋さんもあったりするのだが,入りにくいのと,明らかにそれなりのお値段っぽいので,新刊書店をふらふら。
 仕事に関係のある本は日本とあまり変わらない。おもしろくない。
 コミックがもう少しあるかなと思っていたんだけど,ドイツやらアメリカやらメキシコとかに比べると,案外少ないかも。ま,去年は『鋼の錬金術師』一色というイメージが強かったので,こんなものかも知れない。平台の一押しは,手塚治の『ブッダ』だった。あとは,萌え系(というカテゴリーでよいと思うのだが)が何点もあったけど,私にはふーんくらい印象しか残らなかった。


 天気がもちそうな雰囲気がしたので,思い立ってグリニッジ行きのリバーボートに乗ってみた(隅田川は未経験なくせに,まぁいいでしょうという感じで)。ところが,船が出発した瞬間にどしゃぶりとなり,寒さもあいまって,やめとけばよかったかしらとちょっと後悔する。
 グリニッジまで1時間ちょっと。ロンドンタワーなんかを下から眺められたので,ここらはクリア。


 グリニッジに着いたときには,雨はピークになっていた。寒さに耐えながら,天文台までとにかく歩く。基準はここだぜって演出があちこにあるわけだが,なんか雰囲気のよいところ。いまでも使われているらしい望遠鏡を間近に見れたりして,ちょっとうれしかった。
 で,そのあと雨宿りも兼ねてひっかかってみた海事博物館というのがむちゃくちゃおもしろかった。六文儀とか,航海で利用する道具がわんさかおいてあったり,クック船長の史料が公開されていたり。メカとか道具も大好きな私は,帰りの船を1本遅らせるくらいの勢いであちこち魅入ってしまったのだった。