トルコの至宝/国立新美術館

友人から声がかかったので、トプカプ宮殿のお宝を眺めに六本木に出かけた。塩野七生を読んだので、お宝を拝見してイメージを膨らませるというたくらみ。

絵画展とは違う客層なのがいつもと違う雰囲気を作り出していたような。きらきらもいいけれど、私的にはヴェネチアとのかかわりとか、文字のデザインなどに魅力を感じていたのだった。モザイクは建築込みでじっくり眺めてみたいところ。

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八重桜(でいいのかしら)がきれいな六本木なのでした。

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地中海海戦三部作

あちこち旅行に行くのが好きな私。自分なりの目的をもって出かけるわけだが、事前調査に熱をあげるタイプでもなく、足の向くまま気の向くままにあちこち迷うのがいつものパターンとなっていたりする。

と、そんな私が今回は事前にちょっと読んでおこうと手に取ったのが塩野七生の地中海海戦三部作である。『コンスタンティノープルの陥落』『ロードス島攻防記』『レパントの海戦』と、それぞれの特徴をとらえた攻防の様子を想像しながら、つらつらすらすら読み進めた。読み始めると止まらなくなるのが塩野作品のすごいところ。

西洋史にしろ宗教史にしろごくごく浅い知識しかもっていないので、3冊を一気読みして、興味が出てきたことが山ほど出てきた。ボスポラス海峡の風景が今から楽しみ。

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ラファエル前派の軌跡/三菱一号館美術館

待ち時間がそれなりに長いということだったので、後半戦は東京都博物館から三菱一号館美術館に切り替えて、ラファエル前派の作品を眺めてみることにした。

ラファエル前派の画家といえば、私はロセッティの絵が大好き。もちろん、彼の作品に加えて、ターナーの水彩画とかラスキンの研究書など、興味深いものが多かった。本好きとしては、ウィリアム・モリスの仕事を観られたのもとてもよかった。

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今回の展示はロセッティの作品の撮影が許されていた。私が好きだったのはこれ。


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人が少なめだったので、ゆっくり眺められたのが何よりよかった。

 

特別展 東寺/東京国立博物館

満開の桜で賑わう人出を横目に東博に見仏に出かけた。

駆け足だったけれども東寺を訪れたことはあり、仏像に対峙したことはある私だが、これまで見たことのない文書やお宝をゆっくり楽しんだ。昨今、一部で写真撮影が許されるようになったのはいい話。とはいえ、撮影に気を取られて実物を眺めるのがおざなりになるのがたまにきず。どれだけ禁止と言われても、フラッシュをたいししまう人が多いのもとても残念。携帯電話にしてもディジタルカメラにしても、そのあたりの設定が直感的ではなく改良の余地があるのだろうな、とか思ってしまう。

今回の展示は、私にはいまいちな雰囲気なのだけれど、東寺の成り立ちや弘法大師の業績、曼荼羅の世界観を感じるにはよい構成だったかも。御本尊など、すべてが来ているわけではないが、四天王をまじかにゆっくり観られたのはとてもよかった。やっぱり持国天だよね、という声が聞こえてきたけれど、私的には増長天の方が素敵に感じられた。愛らしい邪鬼の姿に注目する人が多いのもなんかいい感じ。

写真撮影が許されたので、帝釈天騎象像を撮らせていただいた。かっこいい。


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『山椒魚戦争』『ロボット』

読書会の課題図書をつらつら読んでいた。次に取り上げるのはカレル・チャペック 。『ロボット』はプラハに行ったときに読んで以来の再読となる。

何度目かのAIブームの昨今、いろいろ考えさせてくれる2冊だったりする。まぁ、私といえば、その世界観を単純に楽しんでいた。チャペックが夢想したようなディストピアな世界に私たちはすでに足を踏み入れているのかもしれないけれど。

『ロボット』は劇場で見てみたいもの。自分ならこんなキャスティングがよいと妄想するのもとても楽しい。

さて、読書会の面々がどのような話を聞かせてくれるのか、いまから楽しみだったりする。

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顔真卿/東京国立博物館

チケットを入手したものの行列と待ち時間に跳ね返されていた東京国立博物館の「顔真卿 王羲之を超えた名筆」に足を運んでみた。トーハクは午後9時まで開けてくれているのがありがたいかぎり。人手が多いとはいっても、入る人よりは出て行く人が多いのもありがたい。

東晋、唐の時代と言われてもほとんど知識がなかったりするし、自分の書く文字は癖字だし、書の良し悪しもよくわからない、というのが正直なところだけど、文字と聞けば居ても立っても居られないのが私だったりする。それなりの人出のなか、行列に並んで1点ずつ向き合ってみたかったわけだけど、どう考えても時間が足りないことはすぐにわかった。今回の目玉である「祭姪文稿」の行列の様子を確認して終了時刻を把握したのち、筆致と全体の雰囲気を頭に叩き込むことに集中して手当たり次第凝視し続けた。じっくり眺めれば内容を少しは把握できるものもたくさんあったのがちょっと残念。半日かけるくらいの時間を作ればよかった。

隷書、楷書、草書といった書の変遷や、名筆家たちの書の変化など、ともかく素晴らしい構成で、この企画を実現した人たちの熱意には頭が下がる。私的に楷書の文書に魅入られたのは、書かれている内容をできる限り把握したいという心情が表れているのかもしれない。

文字の力を改めて思い知った展示なのだった。

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