<b>小論文自動採点システム</b>

 大学入試センターが中心となって,小論文の自動採点システムの開発が進んでいるとか。

 試作システムが完成しているというが,どのような基準で採点するのか興味がある。受動態の割合とか語彙の多様さなどが基準の1つになるというが,論文に何が書かれているかという意味を読み取ることは現在の技術では不可能。その昔,翻訳システムの取材にいったとき,山田詠美が書くような特徴のある文章を解析するのがコンピュータは苦手だと聞いたことがある。模範解答にはほど遠いけど出来はすばらしいといったケースに,このシステムはどこまで対応できるんだろうか。
 採点のばらつきを減らすという主旨はわからないでもないけれど,そこまでシステム任せにしちゃってよいのかなぁと思ったりする。