<b>みそ汁の詩とSmokeyと</b>

 昨日の夜,数年ぶりに夜の六本木に足を運ぶ。呼び出しをかけてきた友人に最後に会ったのは,2年以上前。お互いの相変わらずの年齢不詳ぶりに苦笑する。



 最初に連れていかれたのは,芋洗坂でずっと昔からやっているという「シアターハウス」というところ。なんてところに行くのだ……,と内心怯えつつ,扉を開けた。
 なんでも,芝居にいれこんでいるマスターが,酒を呑みながら舞台を楽しんでほしいというコンセプトでやってるんだとか。ふと気が付くと店員さんがみんな衣装を着込んでおり,時間になったところでお店は暗転する……。
 大衆演劇とWAHAHA本舗をミックスしたような,なんとも不思議なパフォーマンスが繰り広げられる。千昌夫の「みそ汁の詩」のあとに,女性陣のタップダンスが続く……。
 こういうところがあるんだぁ,とかなりカルチャーショックを受けてみたりする。


 やっぱ音楽でしょ,という話になり,その友人と呑むときには最終的に行き着くことになるライブハウスに突撃する。
 このライブハウス,むちゃくちゃ機嫌が悪いときに呼び出され,しぶしぶ顔を出したとき,機嫌がどんどんよくなる私に「あなたは音楽が本当に好きなんですね」とお店の人の指摘された思い出の場所。
 昨日は,新しく加入したというギタリストのSmokeyにしびれる。むちゃくちゃかっこよかった。もう一回聴いてみたかった。「やっぱこれだよ」と友人とひたすら盛り上がる。
 また聴きに来ますねとギタリストに宣言し,店をあとにする。
 楽しかった。