<b>from Yangon</b>

 実家に戻ると私の知らない話を聞かされる。叔父,叔母の健康に関する情報がほとんどなわけだけど,今年は従姉妹の近況に驚く(といっても,親戚付き合いの苦手な私,何年前に会ったかすら覚えていないんだけど)。
 その従姉妹というのが,ミャンマーでボランティアをやっているんだとか。もらってきたというお土産にYangonの文字を発見し,その事実を知る(話していなかったかと母親は言うが,そもそも頻繁に連絡をとっているわけじゃない)。
 私には識別不能な文字が印刷されているが,ひっくり返すと英語の表記があり,“Tamarind Flakes”と書いてある。辞書を引くと,Tamarind(タマリンド)というのは,「熱帯産マメ科の常緑高木。実は清涼飲料,薬用,調味用」とある。家族にはあまり評判のよいものではなかったが,芋の砂糖漬けという感じの食べ物で,私は嫌いじゃなかった。異国の味を口にしながら,とりあえず安全に注意してお仕事を続行していただきたいものだと思ってみたりした。
 それにしても,従兄弟関係者には個性派が多いことを再認識って感じ……。