一息つきたかったので,仕事を切り上げて『ザ・ムーン』を観に行った。
リマスタリングされた映像が素晴らしい。
『アポロ13』の打ち上げのCGが「宇宙飛行士も見たことがない臨場感」なんて言われていたと思うんだけど,リアルな画像にはかなわない。
これまで見たことがない映像もたくさんあって,アポロ13号の事故の瞬間など,鳥肌が立った。ニール・アームストロングが月面に降り立った瞬間とか,月面の様子とか,1つ1つの映像に魅入られた。
宇宙飛行士たちの回想もいかにもって感じ。活字は何冊か読んでいるし,何人かのインタビューを聞いたり見たりしたことはあるけど,実際の声を聞けると憧れる。マイク・コリンズは陽気だし,バズ・オルドリンは繊細だ。アポロ計画最大の危機を乗り切ったジム・ラヴェルは力強い。アポロ12号のアラン・ビーンってあーいう感じだったんだなぁ。
月面着陸から40周年。改めてすごいプロジェクトだったのだなとよくわかった。生還後の歴訪の旅で「アメリカが成し遂げた」ではなく「私たち人類が成し遂げた」と世界各国の人たちが宇宙飛行士たちに声をかけたというのが心に残った。
SF映画は家で観ればいいやと思うことが多いんだけど,この映画は映画館でもう1回は観たい感じ。
個人的には,やっぱりニールの今の声を聞きたかった。交信の様子が本のとおりで感動していたりもしたんだけど。