『ドレの神曲』

フィレンツェに旅行に行くことになったときに予習しようと思って買っておいた本。と、それはもう1年近く前の話。まあ、フィレンツェの街並みを思い出しながらつらつら読んでいた。

原書を読みこなす自信はまったくないので、ドレの版画を眺めながら抄訳でその世界を味わうだけで今の私には十分な感じ。

f:id:cassini:20180408211510j:image

『陸と海と』『現代議会主義の精神史的状況』

自ら手に取ることがまずない本を読んでみる、というコンセプトが確立されつつある読書会のお題になっている本を読んでみた。訳者解説は、憲法学者であるカール・シュミットを「デモクラシーにとって『危険な思想家』」と紹介している。

『現代議会主義の精神史的状況』は私には難しすぎてなんだかよくわからないというのが正直なところ。議会制民主主義とは何なのか、私なりに復習する必要がある。読書会までにはもう少し読み込んでおかなければ。一方の『陸と海と』は愛娘に捧げられた世界史概論なのだった。陸と海を中心に据えた空間革命の観点から世界を見るという内容で、とても興味深いものだった。

f:id:cassini:20180401151451j:image

『幽霊塔』

姪と本を買いに行ったときに見つけて買っておいた本。石坂浩二の金田一さんとか天知茂明智君にはまっていた頃を思い出しながら楽しく読んだ。

カリオストロの城」の種になったお話だとか。なるほど。宮崎駿の口絵のおかげでビジュアルのイメージがとても豊かになる。キャラクター設定はずいぶんベタだけど、映像になったら素敵かも。

f:id:cassini:20180401104018j:image

『ツバキ文具店』

ずいぶん前にドラマを観て、小川糸の原作であることを知り買っておいた本。内容をよく覚えていて、脚色でそう変えていたんだというのがよくわかった。ドラマもよかったけど、原作もとても素敵なお話。マニアではないが、文具好きで、そこそここだわってモノを選ぶ私の波長にもぴったりのストーリーだった。

f:id:cassini:20180330002335j:image

『ヒトごろし』

京極夏彦をもう1冊読んでみた。馬鹿みたいな厚さだけど、一気読みさせてくれるくらいの筆の力はある。というか、とりあえず一気に読み続けるだけの気力がまだ私に残っていたことに我ながら驚いた。

捻くれているところがいかにも京極らしいお話。三谷版新選組のキャストのイメージが想起されてしまったのは、人物感が共有されているからなのか、私が三谷版に支配されているからかという雰囲気。面白かった。

f:id:cassini:20180318020008j:image

サヴィニャック/練馬区立美術館

今日もお休みの金曜日。お天気がよくないし家でぼんやりにしようかと思ったけれど、まあ出かけてみようと練馬区立美術館のポスターの展覧会に足を運んでみた。

レイモン・サヴィニャックというフランスを代表するポスター作家だそうで。作品を眺めたいると、これ知っているかもしれないというのをいくつかみつけた。原画とポスターの両方をかけているものが多数あって、なるほどこうなるよねという印刷の勉強にもなるかも。

作品はどれもとてもかわいい感じで、フランス、パリの雰囲気が堪能できる雰囲気。オフセットではなくて、リトグラフのポスターがとても素敵なのだった。

ポップで小洒落たポスターを家にかけてみたいと思っていたりもするので、手ごろな値段で入手できないかなぁ、とか考えながらのんびり眺めていた。

練馬区立美術館に来たのは何度目かなのだけれど、いつもセンスの良さが光っている気がする。楽しかった。

f:id:cassini:20180316133126j:image

また図録を買ってしまった。

f:id:cassini:20180316133140j:image