<b>ブレイン-コンピュータ・インターフェイス</b>

 人間の脳とコンピュータを直接接続するインターフェイスの研究はけっこう進化しているとか。

 攻殻機動隊の世界は案外身近なところまで来ている気がする。
 スイッチを押すことによって自分では制御できない足の筋肉に電流を流して歩くとか,網膜の機能を担うチップを埋め込んで視覚を実現するといったもの研究を,以前NHKの番組で見たことがあったりする。後者になるとほとんどスタートレックの世界。制御可能なシステムとしての脳の研究の進歩は,めざましいものがある気がする。
 Wiredのこの記事はアメリカの成果を報告するものだが,同様の研究はイギリスの教授先生なんかもやっている。

 この人が書いた本に“I, Cyborg”ASIN:0712669884 というのがあるが,自らを実験体として基盤を埋め込んでいる写真なんかがあったりして,マッドサイエンティストというのはこういう人をいうんだろうと感心する。
 健常者からすると,この手の話は危険この上ない気がするが,障害を抱える人の立場になれば,自分の意思で行動するために機械の力を借りるという選択肢があってもよいと思ってみたりする。人口の減少という,国としての終焉に向かいかねない事態を迎えている高齢化社会日本でも,こういった技術が重要になるようになるかも知れない。
 体がいうことを利かなくなったときに,機械の補助があれば他人の力を借りることなく行動できるとなったら,果たして自分はどうするか。ちょっと興味がある。“Believe in Technology”となるかどうか。