<b>漢字政策の転換点</b>

 曲がりなりにも言葉を扱うことを生業としているので,ちょっと気になる。大阪の「阪」,岡山の「岡」は常用漢字ではなかったとは知らなかった。

 常用漢字ではない場合,私は平仮名に開くという方針をとっているが,字面のバランスとか,慣習がそうなってるとか,格好悪いとかいった理由で,常用漢字外のまま書き手の意向を尊重することが多い。といっても,その根拠がIMEの日本語変換にあることも多かったりするわけで,それなりに見直しは必要な気がする。反論の基準になるわけだから。私的には,送り仮名の送り方とか句読点の使い方についても,ガイドラインがあるとうれしい。といっても,書き手の“意向”にはなかなか勝てないんだけど。