<b>アポロとソユーズ</b>

アポロとソユーズ―米ソ宇宙飛行士が明かした開発レースの真実

アポロとソユーズ―米ソ宇宙飛行士が明かした開発レースの真実


 初めて宇宙遊泳をしたアレクセイ・レオーノフとアポロ15号で月に降り立ったデイビッド・スコットによって語られる月面探査競争の顛末。熱中した。傑作。
 旧ソビエトの宇宙開発については,これまであまり読んだことがなかったので,とってもおもしろかった。ひたすら生真面目,偏屈なんじゃないかという自分の勝手な思い込みがあったけど,レオーノフやユーリ・ガガーリンがしゃれっ気の強いとっても素敵な人だったとは知らなかった。東西冷戦構造の中で,宇宙飛行士たちが競争に勝ちたいという強い思いをもちながらも,実はお互いに敬意を払っていたというのが印象に残る。

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 これを書いている現時点で,国際宇宙ステーションで行われている船外活動がインターネットで生中継されている。現在では6時間を超える船外活動が実施されたりするわけで,レオーノフたちから始まる技術の進歩はすごいものだと実感する。