<b>フーコーの振り子</b>

フーコーの振り子―科学を勝利に導いた世紀の大実験

 だれの目から見ても地球が自転していることを証明したフーコーの振り子。この実験が行われたのは19世紀のことだった。もっと昔の印象があったんだけど,つい最近のことだったのかと再認識する。上野の科学博物館に始めていったとき,揺れる振り子の意味がわからなかったが,砂に記された振り子の軌跡が不思議だったことをよく覚えている。
 レオン・フーコーというと振り子の実験だと思っていたが,ジャイロスコープのような後世に多大な影響をおよぼす成果をあげた偉大な科学者だったのか。
 この本に「私がより遠くを見通せるのは,巨人たちの肩に乗っているからだ」というアイザック・ニュートンの名言が紹介されていた。以前,On the Shoulders of Giants: The Great Works of Physics and Astronomyという洋書を眺めたことがあるんだけど,その言葉からとったものだったのかと気が付く。それなりに本を読んできたつもりだが,こういうところに自分の教養のなさが出るなぁと思ってみたり。



 史上最悪の進行を乗り切ったかも……。なんとかなるもんだ。



 疲れたなぁとバスでぼーっとしていたら,なくなって久しい近所のバーの飲み友達と半年振りに遭遇する。ものすごい偶然。縁があるとはこういうことか。
 とにかく飲み友達関係者に声をかけて呑もうということに。
 ちょうどいいタイミング。ちょっと動いてみよう。