<b>輸入のお勉強</b>

 年明けに出す予定の仕事の話。これって,共同出版というやつで,イギリスに権利元があって,詳しくはわからないのだけどディジタルプロセスはシンガポールでやっていて,印刷は香港でやる。こちらは,DTPデータのレイアウトを変更することなく,英語を日本語に置き換える。データのやりとりはすべてPDF。CMYKのK版だけを日本語に差し替えて印刷するというしくみ(こちらに送ってもらった元データのバージョンの不整合に起因するトラブルがあって,最後はページ単位でやり取りするというばたばたな事件も発生したりした)。私に似つかわしくない,なんともインターナショナルなお仕事となった。
 で,順調に印刷までたどり着いたというが,まだこちらでやることが残っていたことが判明。
 契約では,印刷/製本されたものを東京港まで届けてくれることになっている。問題は,そこから流通に乗っけるまでの段取り。これはこっちの仕事だった……。
 よく理解できていなかったので,ものの流れを理解することから勉強し直した。これは私の仕事じゃないなぁとか思いながらも,これが貿易の基本だなぁと,ちょっと楽しくなった。せっかくなので,忘れないようにキーワードをメモっておくことにする。



 船便を使う方法には,次の2つがある。

  • FOB(Free On Board)
    品物を船に乗せるまでの契約。

  • CIF(Cost Insurance and Freight)
    品物を目的地まで届ける契約(保険込み)。


 荷揚げされた品物を必要な手続きをふんで引き取り,指定場所まで運搬するには,海貨(かいか)業者(海運貨物取扱業者)と呼ばれる業者さんを利用したりする(乙仲(おつなか)さんという俗称があるが,あまり好ましい呼称ではないらしい)。



 今回のお仕事は難しい局面の少ない基本中の基本のようなものだとか。
 さほど心配する必要はないですと言われるが,何しろおよそそういう経験のない私。わからないことがわからないモードになっている。
 東京港にやってくるのは年明けの予定。うまく回るとよいんだけど……。



 夕べは誘われるがままに仕事を中断して,同僚たちの食事に付き合う。予想外の飲酒(で,いつものように単なる酔っ払い)。
 気が付くと下北沢の沖縄料理の店で同僚の一人と議論(つーか口論)になっていた。
 おっしゃることはごもっとも。といっても,これでも私は私でけっこう努力してるんだけどなぁ。
 ま,議論できる相手がいるというのはありがたいことではある。