<b>宇宙船建造プロジェクト</b>

 タイトルはもとより,「反重力推進で宇宙に飛び出そう!」という副題にひかれて読んでみた。巻末(といってもこの本の半分くらいあるんだけど……)の論文編はとても私では太刀打ちできないので,一般人でも理解できるという前半(の対談)で勘弁してもらうことにした。
 NASAでは,従来の科学推進ではなく,電磁場を使う新しい推進機構の研究開発を熱心に行っており,この流れのなかで反重力推進というのにも注目が集まっているとか。人類が生存できなくなるような環境に変わるのは目前であり,この危機を乗り越えるには地球脱出しか残された道はないらしい。そう考えれば,NASAが(というかアメリカが)火星探査などに熱心なのもなるほどねって感じ。
 ま,それはそれとして,この著者は従来の概念を打ち破る理論を提唱されている。難しいことは私にはとても理解できるものではないが,右回転と左回転のコマをピサの斜塔から同時に落とすと,落下時間に差が出る(右回転のコマは重力が小さくなる)というくだりがとっても興味深かった。
 その考え方は人として(日本人として)どうなんだろうというところがあったり,なんだか騙されているようなところもあったりするんだけど,こういうマッドサイエンティストって厳然と存在するのだと感心したのだった(編集のレベルが低いのがなんだかなって感じ)。



 年始早々PCがだめになる(自業自得なんだけど)。やっとそれなりの環境に戻った(気がする)。



 車の中がとっても暖かい……。こうでなくっちゃね。