<b>Barcelona散歩:3日目</b>

 バルセロナ3日目。
 今日はこちら在住のガイドさんにモンセラットまで連れ出してもらった。バルセロナから,電車で1時間って感じ。まだ足を運んでいない市内の主要なポイントがたくさんあるけど,それはそれということで。
 私の知識があまりにつたないので,あとで復習したい(しなければ)と思うのだが,要は断崖絶壁に作られた修道院である。ナポレオンに破壊されたりと,無数の歴史をもつところらしいのだけど,今日に至るまで厳然と機能していたりする。
 あとで見晴らしのよいところまで行きますが,まもなく少年合唱団の合唱があるのでそれを聴きましょう,といわれるままに,礼拝堂に座って待つこと30分。多くの人に見守られるなか,合唱団が登場する。コンサートではないので拍手があるわけでもなく,説教やら前口上があるわけでもない。自然に合唱が始まった。
 透明感あふれる歌声に涙があふれ出そうなくらい感動してしまった。1曲目はその日によって異なり,2曲目は修道院の歌と決まっているのだそうだけど,2曲目の始まりとともに多くの人が起立して,ともに歌い始めた。これが聖歌というものなのか。ひとりのだめスペシャルであった。ちょっと録音させてもらってしまった。
 余韻にひたりながら,モンセラットの展望台までのんびり歩く。といっても,そこは断崖絶壁の修道院。息を切らしながら必死に踏破したというのが実情。足がぱんぱんになった。
 歩きながら,バルセロナのあるカタルーニャ地方とマドリッドの関係などをいろいろ聞かせてもらう。
 イングランドとスコットランド,アイルランドがあるように,スペインにはスペインの歴史がある。なんかとっても興味がわいてきた。ヨーロッパの成り立ちについて,知らないことが多すぎる。



 バルセロナに戻ってから,いわゆる地元の人たちが生活しているというエリアを散歩する。
 だれかに案内してもらわなければ,たぶん歩かなかったところ。夜8時だというのに子供たちは広場ではしゃぎ回り,あちこちのお店でお酒とおしゃべりが盛り上がる。
 時間の使い方を教えてもらって,ほんの少しだけこっちの生活スタイルがわかった気になる。って,(普通に)夕飯を食べてホテルに戻ったら日付が変わるまであとわずか。文化の違いっておもしろい。
 日本で実践。というわけにはいかないか……。