河鍋暁斎 その手に描けぬものなし/サントリー美術館

三連休の日曜日。ここのところ家でぼんやりが多かったので散歩でもしようと上野公園に出かけたところ国博は大行列だった。中国からのお客様が多いような雰囲気。並ぼうかとも思ったけど、イライラするのも嫌なので撤退を決めて、六本木ヒルズに目的地を変更した。わけだけど、六本木の方も待ち行列がすごいことになっていて完全に戦意喪失。ということなら、こっちはどうかな? とミッドタウンのサントリー美術館に足を運んでみた。ゆったりとはいかないだろうけれど、少しは眺められそうだったので、河鍋暁斎を観てみることにした。

以前友人と暁斎を観に行ったときの印象は烏中心だったのだけれど、今回はバラエティに富む構成で、狩野派とか国芳の雰囲気などを思い出しながらその世界を楽しんだ。

京極夏彦の本の表紙にも使われた幽霊画を観たいという人が多かったみたいだけれど、個人的には風神雷神図がお気に入りだった。海に落としてしまった太鼓を引き上げようとしている雷神の姿に魅入られてみたり。ちょっとした洒落っ気みたいなものが暁斎の魅力かも。

とりあえず、散歩欲を満たすことができてよかったよかった。

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