『Glyph*』

マイクロソフトWordではなくGoogleドキュメントでぱぱっと確認しようとしていたときにふと気になったことがあって、その延長で入手してみた。グリフの成り立ちとデザインのバリエーションが確認できる本だったりする。そもそもグリフとは何かについては、モリサワに教えてもらった。

グリフ | フォント用語集 | 文字の手帖 | 株式会社モリサワ

それなりにわかっているつもりだったけれど、それぞれの記号のもつ歴史的背景とか、現代の使われ方などについて丁寧に解説されていてとても勉強になった。文末を示す . を米語ではピリオド(period)と呼ぶのに対して、英語ではフルストップ(full stop)と呼ぶとか、無限大の記号♾の起源は、ローマ数字の1,000からきていたりするとか、へぇという発見をたくさん見つけた。

私的に知りたかったのは、段落記号のこと。ピルクロウ(pilcrow)という名称だったのか。知らなかった。

もう一つ面白かったのが、マイナス記号のこと。「マイナス記号はしばしばハイフンと混同される」という記述があって安心した。最近目にする多くの本がハイフンをマイナス記号として使われいて、嫌だなと思っていたのだけれど私だけではないのだなと親近感をもった。

ちなみに、glyphという単語はOEDではひっかけられるけれど、ロングマンには出てこなくて、それはそれでへぇとなったりしてみたり。

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